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フェイク  作者: ひなの.com
30/67

ゴミ出し、奇遇。


そんなこんなでいろいろ遊んでいたら、


もう4時になっていた。


勇「俺、そろそろ帰るわ」


美「時間がたつのって早い。」


飛「俺も。最近よく思うんだよな⋯」


陸「俺ぐらいになると、

  これが当たり前なんだよな」


そんな話をしている合間に、


勇太は帰る支度が終わったようだ。


勇「じゃ!」


手を然り気無く上げて、


勇太は帰って行ってしまった。


陸「クールだねぇ⋯

  俺には絶対できん」


飛「追いかけなくていいの?」


美「なんでよ!?」


飛「なんか⋯ロマンチックに⋯」


すると、美玖は飛鳥のほほをつかみ、


美「んなわけねーだろっ」


と言っていたが、半分笑っていた。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



[翌日]


美「あー、もう面倒くさっ!」


今日はゴミ出し当番。


他の家族とは違い、親がほとんど居ないため


田中家では当番制になっているが、


やはり、面倒くさいというのがあるようだ。


しかし、


陸「一人サボると歯車が狂っちゃうよ」


というように、ルールを破ることはできない。


美「わかってるよ⋯^^;」


仕方なく、出不精(でぶしょう)の美玖は日曜ながらも、


家から出るということに少し不満があるようだが、


リフレッシュも含めてゴミ出しに家を出た。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



――あれ? 今日って、大好きなドラマの日じゃん!

  やったね★ あでも、他に特番もやるんだ⋯

  どっち見ようかなーっ? 今週は最終回だから

  見逃したらあれだし⋯でも録画しようと思っても

  ハードディスクが結構ヤバいんだよな⋯><。


そんなことを考えながら、ボーっとエレベーターにのった。


――仕方ないや⋯前に録った映画消して、DVD借りようかな⋯

  あ、でもそしたらドラマのDVD買ったほうがいいかな?

  でもレンタル価格が今週は安いんじゃなかったっけ⋯?

  ってかなんでこんなに悩んでんのあたし!!

  あー、あたしって優柔不断だなぁ⋯。


そんなことを考えている間に、いつの間にか1階についていた。


――そんなんだから勇太に⋯


「あ、ゴミ出し女。」


美「え!?」


目の前を見ると、なんと勇太がいた。


美「うわあ?!」


条件反射的に、美玖は後ろに下がっていた。


勇「なんだよ、失礼なっ!」


美「あんたこそ失礼でしょ!」


勇「それよりなんだよ、ゴミ出し?」


美「当番制ですから。」


そう言い、美玖はその場から逃れようとした。


が、しかし、


勇「あ、逃げた」


と言われちゃあ、美玖も放っておけない。


美「あたしゃちっとも逃げてないわ!

  なんせ重いもん! ゴミ。持ってみる?」


思わず美玖は感情で話してしまう。


勇「え、何、荷物持ちですか。」


勇太はやる気のない声で返した。


美「と、とにかく!

  ゴミぐらい捨てにいかせてくれないの!?」


勇「勝手に行けよ。その代わりすぐ戻ってこいよ?」


美「はいはい。」


なぜ、自分は拒まなかったのか、不思議だったが、


美玖は走ってゴミ捨て場にゴミを捨てに行った。


勇「行ってらっしゃーいw」


遠くからそんな声が聞こえる。


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