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フェイク  作者: ひなの.com
29/67

TKG、NBG。


題名の意味が、よーくわかります。



で、結局、口論になった末がこうだ。


飛鳥が遅くて陸が代役になり朝食を作ることとなり、


出てきた料理が⋯


飛「え、これマジで作ってんの?」


陸「お前らの喧嘩を元に作っただけだもん」


美「なにこれ⋯【卵ぶっかけ残飯(TBJ)】みたいなんですけど。」


陸「残飯なんてひどいなぁ、

  これは、【列記とした炒飯】だ。」


勇「【卵ぶっかけ残飯(TBJ)】より本家の

  【卵かけご飯(TKG)】食べてーっ><。」


美「ってか麻婆の件が消えたんだけど。」


陸「まぁ、まぁ、卵に包んだチャーハンだぜ?

  俺的には超ベストなんだけど♪」


飛「おいおい、ここに一人で盛り上がっちゃってる人が

  若干1名いるんですけどー!」


勇「ってかチャーハンって卵入れて混ぜてんだよな?

  卵IN(イン)卵じゃねーか」


美「ま、いーわ、もう食べるから。」


すると、美玖は毒味をさせられているかのように


その【列記とした炒飯】を食べた。


味は⋯


美「何このなんとも言えない感じ。」


案の定。


続いて食べた飛鳥は⋯


飛「これ、ケチャップかけていい感じのヤツ?」


などと言っていた。


その後、いろいろ工夫(アレンジ)をして食べたものの⋯


「なにこれ」「微妙」ばかりで、


何でもぶっかけご飯(NBG)】と化していくのだった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



勇「やべぇ、胃もたれ⋯」


飛「なんでもぶっかけたら、

  どんどんかさ増しただけだし」


陸「作った俺も後悔した」


美「お前が言うな⋯」


みんな、和室でげっそりしていた。


そのまま横になっていると、


飛鳥がいつのまにか寝ていた。


美「早っ」


そんなことを言っている間に、


勇太と陸も寝てしまった。


美「なんだよ⋯みんなして。」


仕方ながらも、毛布をかけてあげた。


美「一番疲れてんのはあたしだってのに⋯」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



「ふあーっ⋯」


1番に起きたのは、飛鳥だった。


まだ寝起きで、目をぱちくりぱちくりさせていた。


時間を確認すると、10時23分だった。


飛「もうこんな時間?

  ってか昼飯決めてねえし⋯」


飛鳥は、何かと役に立つ陸をバシバシ叩いて起こした。


陸「いてーなっ>< ん?

  何? 寝起きドッキリ?」


飛「お前にそんなことやるか。」


陸「ってか昼飯どーすんの?」


飛「だからそれのために起こしたのっ」


陸「で、美玖はどこよ?」


飛「さぁ⋯?」


陸はそのまま立ちあがり、美玖を探しに行くと⋯。


美玖は机で寝ていた。


陸「こんなところで寝てたら風邪ひくじゃん⋯」


飛「ダイジョブだよ、○○は風邪をひかないっていうだろ?」


陸「⋯お前が言えるか。」


飛「言えるんだなっ」


陸はそれでも毛布をかけてあげた。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


勇「ねー、なんでまだ飯食べれないのーっ?」


現在[AM:12.06]


飛「ずうずうしいなぁ、コイツが起きねーと

  何食うか決めらんないんだよ⋯」


陸「それにしても起きないですねー。

  "眠れる森の美女"ですか?」


飛「こいつは美女じゃねえぞ、悪魔だ。」


勇「激しく同感!」


陸「でもそろそろ起こさないと⋯」


飛「こいつ、1回寝ると5時間は起きねーもんな⋯」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



「おーいお嬢さん、そろそろお目覚め⋯」


美「え?」


ガツッ


美「痛っ⋯!?」


頭上には、飛鳥がフライパンを構えていた。


飛「ったく⋯おめーが起きねーからメシも食えねぇ⋯」


陸「で、何がいいですかー?」


勇「何がじゃねえよ! メシだよメシ!!」


美「ああ⋯えー? TKG。」


その言葉を聞いた瞬間、その場が凍りつきそうだった。


陸「え⋯?」


勇「さんざん待って卵かけご飯(TKG)?」


飛「フライパンの意味は⋯」


美「フライパンかんけーねーし」


と、いうわけで、昼食はなんと卵かけご飯(TKG)となった。


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