長所、短所。
バタンッ!
和室に無理やり来させられ、
思いっきり扉を閉められた。
美「扱いが随分雑だぜ⋯」
勇「お前のせいだろっw」
美「はぁ!? あんたのせいよっ!?」
勇「はいはいはいはい、もう夜なんだから⋯
お嬢さん、ちょっと静かにしましょうねーっ」
美「ふんっ!」
2人は相変わらずの調子だった。
飛「よく自分の気持ち伝えといて⋯
あんなに仲がいいわな⋯」
陸「それがあいつの長所なんだよっ^^」
飛「そう⋯なのか。
初耳だぜっw」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
勇「で? どうするよ。」
美「寝ればいいじゃないっ
あと、ここからこっちに来ないでよねっ(。・ˇ‸ˇ・。)
また兄貴やクラスで噂になっても困るから!!」
そういい、美玖は畳の目に沿って指でなぞった。
勇「もう噂に十分なってんだよっ。
お前のせいでなーっ」
美「何よっ! ちっともあたしのせいじゃないわ?!」
勇「そんな顔真っ赤にして、よく言えるぜ★」
美「え?///」
そのような言葉を聞くだけで顔を赤くする美玖に、
勇太は面白がっていた。
美「⋯とにかく!! 電気消すわよ!?」
勇「はいはいはい、
それが寝るテンションってか。」
美「悪かったですねーっ」
カチャッ
電気が消えた。
美「ぎぃやぁあぁぁ-------!?!?!」
勇「ふえっ?!?!?!
何すんだよっ!!」
なんと、美玖が恐怖のあまり
勇太にすがりよっていた。
カチャッ
勇太はあわてて電気をつけた。
美「はぁ⋯はぁ⋯」
勇「おめぇが境界線破ってどーすんだよっ!!^^╬」
美「うわぁ!!」
美玖は、尻もちをついた。
自分が勇太に抱きついていたことにびっくりしたのだ。
勇「だ⋯ダイジョブかよ⋯ww」
美「ごめんごめんごめん⋯
暗所恐怖症で⋯ダメなんだよ⋯
暗いところが⋯」
勇「俺も⋯実は⋯暗所が苦手なんだ⋯」
美「あんたも同じかよっ
まぁいいや⋯境界線はなくすから⋯
その代わり⋯」
その時、美玖は勇太と手をつないだ。
美「あたしを安心させるのよっ」
勇「おめっ⋯汗ばんでんじゃねえかよ⋯」
美「い⋯いいからっ!;
で⋯電気はあんたが消すのよっ」
勇「わ、わかったから、落ち着け!」
カチャッ
美「ひぃっ!?」
勇「落ち着け⋯」
勇太は美玖の両手を持ち、気を落ち着かせてあげた。
美「⋯/////」
まさか、好きな人にこんなことをされるとは⋯。
勇太も勇太で恥ずかしかったが、
美玖に騒がれちゃあこっちも困ると思った。
美玖も手を握り返した。
勇太は自分も怖かった。
だから、もっと強く手を握った。
美「イタイイタイイタイイタイ!!
これじゃ眠れやしないわよ!!」
勇「ごめんごめんごめん!w
俺だって怖いんだからよぉ!」
美「ごめん⋯」
いつの間にか、二人は近寄っていた。
美「あたし⋯なんで背が大きくなっちゃったのかな。」
勇「え?」
いきなりの話で、勇太は驚いた。