ゲーム、対決。
勇太は、美玖の部屋に戻ろうとすると、
飛鳥に呼び止められた。
飛「ねぇねぇ、お前の名前、なんていうの??」
突然のことで、勇太は少し戸惑った。
勇「佐藤⋯勇太ですけども⋯?」
飛「勇太かっ^^ いや、大した意味は
ないんだけど⋯お前⋯
(あいつのこと、好きか??)」
勇「えっ!! な、なんで⋯!?」
飛「雰囲気だよっ♥ オーラがね⋯
こう、ピンク色に輝いてるぜ?」
勇「いやでも⋯不正解ってことでもない⋯です;」
飛「あ、俺と話すとき、敬語じゃなくていいからな^^
俺も、勇太って呼ぶから」
勇「あ、ありがとうご⋯
じゃなくて、ありがとう♪」
飛「あ、夕飯っと⋯じゃ、またな」
勇「お、おう!」
飛鳥は、小走りでキッチンへ行った。
勇「(俺⋯そんなにバレバレかな⋯?//)」
そんなことを呟きながら、美玖の部屋へ帰った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
勇「おまっ、何やってんの!?w」
美玖の部屋に帰ると、
なんと、美玖はゲームをやっていた。
美「え、あたし??」
美玖は、勇太のほうを振り向かずに返答した。
勇「いや、お前意外に誰がいんだよ⋯」
美「幽霊さん♥」
勇「あー、はいはい。
で、なんでゲームなんかやってんの。」
美「楽しいからに決まってるじゃん」
勇「いやいやいや、君、病人だよね??
おとなしく寝てなくていいんですか??」
美「だめじゃない??」
勇「だぁ⋯お前⋯なんで倒れたかわかってんのか?」
美「さぁ?」
勇「興奮してたんだろ?
好きな人聞いたぐらいで顔赤くしてよぉ」
美「え?!///」
美玖はその言葉を聞いて、振り向いた。
勇「ほーら、真っ赤っか♪」
美「た、体質よ⋯」
すると、勇太がいきなり美玖の横に来て、
顔を近づけた。勇太の吐息がかかる。
美「わわっ!?!?」
勇「で、結局誰なんだ??」
その時、ゲームのキャラクターが
死んでしまった。
美「あーっ! あんたのせいで⋯
ほら、1人の命が⋯犠牲に!!///」
勇「じゃーわかった!! こうしよう!!
そのゲームで俺と2人で対戦して⋯
負けたら⋯⋯
もうこの先は言わなくていいな??」
美「(ゴクッ)⋯さ⋯さすが、ドS⋯;」
勇「OK!! じゃあ、始めるぞっ」
美玖がやっていたゲームとは、
プレイヤーもコンピューターも、
HPがあり、それを0にすれば
勝利という、簡単なルールだった。
美「あたしは⋯ゲーマーだもの!!
1日5時間はやるわ!!」
美玖がそう自分に言い聞かせると、
勇太は鼻で笑った。
勇「残念ですが、僕もゲーマーなんですよ、
勝利の行方は分からない。ということで^^」
いよいよ、ゲームが開始した。