表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェイク  作者: ひなの.com
2/67

女王様、登場。

始業式が始まった。



勇「校長の話…長ぇんだよ…」



志保田圭介(しほた けいすけ)と話していた。



圭「おいおい…朝礼台と近いんだから…」



すると、朝礼台の横に⋯見知らぬ少女がいることに気付いた。



圭「あいつ…さっき、田中に何か言ってなかったか?」


勇「え!? なに……?! 何話してた!?」


圭「さぁ? 耳元で喋ってたけどな。

  僕はあの仔を 転校生と見てます✧」


勇「そうか⋯転校生ともう喋るなんて…

  あいつもやるなぁ…w」


圭「おっとぉ? 転校生に嫉妬ですかぁ?^^」


勇「なんで俺がアイツに嫉妬しなきゃいけないんだよっ」


圭「勇太くぅん? しらばっくれてもいけませんよ♥

  君たち、なんだかんだラブラブじゃないか♪」


勇「ラブラブなんかじゃねぇよ⋯。友達だ。」


圭「そんなこといってぇー☆ 友達でも、

  友達以上恋人未満の関係だろうがっ♥」


――そんな風に…思われてるの…か…。


校長「それでは、みなさんお待ちかね、

   転入生を紹介します。」


圭「分かってんじゃねぇか♪ 校長も」


勇「結局お前もか。校長"先生"だろ?^^」



朝礼台の横にいた少女が、朝礼台の上に立った。



勇「圭介の予想、大当たりぢゃんー」



その時、美玖ははっとした…



校長「えっと、鈴木理央さんです

   (自己紹介宜しく…)」


理「私は鈴木理央(すずき りお)っていいます。

  みんな、理央って呼んで下さい。

  あと、私は6年1組に入るんです♥

  フレンドリーなクラスって聞いたから、

  アタシと釣り合って、安心したわ☆

  どうぞよろしく^^」



その直後、勇太に向かってにっこりと笑った。


校長先生は、言いたい事を全部いわれ、戸惑っていた。



勇「マジ…かよ…」


圭「なぁ…。アイツさぁ…勇太の事みてなかったか!?

  もしや⋯狙ってたりして…。結構ヤバくない…?」


勇「ダイジョブだよっ。

  アイツ見たいなヤツの何処がいい…」


圭「俺の経験によると、

  アイツは猛アタックするタイプだろう…。

  気移りしないように、気をつけろよ^^

  俺たちなんだかんだいって、

  お前は田中とくっついて欲しいんだ♪」


勇「バカヤロー…お前…経験も何もないだろうが。

  それに、俺と田中はなんの関係もない…;」


圭「冷や汗はっけーん♥ まぁ、頑張れ☆」



そんなことをしているうちに、始業式が終わった。


美玖と勇太の心の中は一緒だった。


「「どーしよう⋯。」」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



教室にかえるとそこには例の少女… いや、理央が…。


思わず勇太は目をそらしてしまった。


美玖と勇太は偶然にも隣の席。


というか、河原先生がわざと隣にしたのだが;


美玖が席に着くころには、勇太は


とっくのとうに座っていたが…。


下を向いて、落ち込んでいるようだった。



美「どうした? あの子に何か言われた?」


勇「…お前こそ…なんか言われたんだろ」


美「へ!? 何で知ってるの…もしや…

  ストーカーですか?!?!www」


勇「俺は本気で聞いてんだよ…。」


美「あ⋯気に障った?…ごめん。

  でも⋯大したこと言われてないから^^」


勇「大したこと言われてないんだったら

  俺に言ってもいいじゃねえか。」


美「ごめん…。嘘ついた。

  大したことなの…。

  でも! 勇太とは関係ないから…

  気にしないでいいよ! うん。

  そ、それよりさ!」


勇「話そらすなよ…」


美「ごめん。でも…勇太もどうしたの⋯?

  なんだかいつもと違うし

  あたしが聞いたのは、なんで勇太が

  落ち込んでるのかってことよ?」


勇「別に…圭介に、あの…鈴木ってヤツが

  絶対俺のこと好きだって…言うんだよ。

  でも俺は困るだけだし…」


美「何で困るのよ…フツーに

  受け止めればいいじゃない!!」



2人とも、だんだんと怒り口調になっていた。


そんな美玖に、理央はずっと睨んでいた。


よく思えば、2人は前から2番目の席だった。


小声で喋っていたから、内容は分からないものの、


ボソボソとは聞こえる。


2人の前の席の、川村 歩(かわむら あゆむ)


が、それに気付いた。



歩「ちょ、ちょっと…!

  喧嘩するのは自由だけど

  鈴木さんを怒らせるのは辞めてね。

  だって、…いかにも…

  女王様思考でしょ?w^^;」


勇「うん。目をつけられても困るし…」



理央が怒りを露わにし、



理「貴方達、くっちゃべってないで

  さっさと前を向いたらどうなの!?

  (呆れるわぁ…。)」


勇「見事に怒らせたな。」


美「そうっとしておこう…ね?」


歩「あゆのせいで怒らせてたらごめんね;」


勇「ったく! 親にどーゆー教育されてんだよ…」


美「短気も困るよ…」


歩「ちょ! 声でかくなってるって! シーっ!」



案の定、理央は怒り噴火寸前の様で


歯ぎしりをしていた。


その様子に、3人は背筋を伸ばし、


あわてて聞く姿勢になった。


――女王様…今度はちゃんと前向きます;;;



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



※登場人物、場所、団体名はすべて実在のものと関係ありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ