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フェイク  作者: ひなの.com
19/67

お見舞い、看病。


美玖の顔はどんどん赤く染まる。


美「そっ⋯それは⋯⋯/////」


そう言いかけた瞬間、


美玖の意識が飛び、勇太側に


倒れてしまった。


勇太にもたれかかり、息が荒かった。


美「はぁ⋯はぁ⋯」


勇「だ、ダイジョブか!?」


いきなりのことだったため、


勇太も困惑している。


勇「ちょ、兄ちゃんたちに伝えてくるから!」


そういって美玖を持ち上げ、


ベットの上に寝かせ、あわてて部屋を出て行った。


美「う⋯ん⋯⋯」


バタンッ


勇「お兄さん!! 美玖ちゃんが!!」


飛「ふぇ? どうした??」


1番に反応したのは、飛鳥だった。


勇「急に倒れちゃって⋯医者とかは⋯」


飛「あー、ダイジョブだよっ、うん。

  どーせ医者だってこんな時間じゃ

  やってないだろ??」


妹が倒れたというのに、なぜ笑顔なのだろうか。


陸「ん? どうしたの?」


そこに、通りかかった陸が来た。


飛「あいつが死んだってさーっ」


陸「え!? だ、ダイジョブなの?!」


陸は、飛鳥と違い、心配そうな顔をしていた。


勇「多分⋯ただ、息が荒くて⋯

  顔も赤かったし⋯」


飛「ま、お前が看病してやら、治るよ^^」


陸「そうだな⋯どうせ美玖のことだし⋯」


勇「え?」


看病してと頼まれたのがびっくりした。


自分は帰ったほうがいいと思っていたのだが⋯。


飛「よろしくねーん♪

  夕飯も持ってくからっ」


勇「えっ、ごちそうになっちゃうんですか!?」


陸「全然いいよ^^ 今日だって親は帰んないしっ」


勇「そ⋯そうですか⋯;」


まさか、好きな人の家でごちそうになるとは


思ってもみなかったことだった。


飛「じゃ、ごゆっくり~っ」


そう言われ、美玖の部屋に追い返されてしまった。


バタンッ


勇「お、おい⋯、なんか⋯おめーの兄ちゃんが⋯」


美「あたしを面倒見ろって⋯いったんで⋯しょ⋯?」


勇「お、おう⋯。よくわかったなぁ⋯」


美「どうせ⋯兄ちゃんのことよ⋯あたしだって

  ずっと一緒に⋯いるんだもの⋯」


勇「それにしても⋯兄ちゃんたち、

  あんまり心配お前のことしてないんだね⋯。」


美「あたしのことだもん⋯

  心配するはずないわ⋯」


勇「そんな内気になるなって」


美「あんたが吹っ掛けたんでしょ」


勇「ワリぃワリぃ⋯;;;」


美「それより⋯

  あたしの部屋、自由に使っていいよ⋯

  別に⋯机とか見ないんだったら⋯」


勇「み、見るわけねーだろっ!!」


すると、美玖は笑顔を見せたが、それ以上、言葉は発しなかった。


勇「なぁ⋯この本読んでもいいかーっ??」


美玖はちっとも勇太のほうを見なかったが、


美「ご自由に」


とつぶやいた。


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