お見舞い、看病。
美玖の顔はどんどん赤く染まる。
美「そっ⋯それは⋯⋯/////」
そう言いかけた瞬間、
美玖の意識が飛び、勇太側に
倒れてしまった。
勇太にもたれかかり、息が荒かった。
美「はぁ⋯はぁ⋯」
勇「だ、ダイジョブか!?」
いきなりのことだったため、
勇太も困惑している。
勇「ちょ、兄ちゃんたちに伝えてくるから!」
そういって美玖を持ち上げ、
ベットの上に寝かせ、あわてて部屋を出て行った。
美「う⋯ん⋯⋯」
バタンッ
勇「お兄さん!! 美玖ちゃんが!!」
飛「ふぇ? どうした??」
1番に反応したのは、飛鳥だった。
勇「急に倒れちゃって⋯医者とかは⋯」
飛「あー、ダイジョブだよっ、うん。
どーせ医者だってこんな時間じゃ
やってないだろ??」
妹が倒れたというのに、なぜ笑顔なのだろうか。
陸「ん? どうしたの?」
そこに、通りかかった陸が来た。
飛「あいつが死んだってさーっ」
陸「え!? だ、ダイジョブなの?!」
陸は、飛鳥と違い、心配そうな顔をしていた。
勇「多分⋯ただ、息が荒くて⋯
顔も赤かったし⋯」
飛「ま、お前が看病してやら、治るよ^^」
陸「そうだな⋯どうせ美玖のことだし⋯」
勇「え?」
看病してと頼まれたのがびっくりした。
自分は帰ったほうがいいと思っていたのだが⋯。
飛「よろしくねーん♪
夕飯も持ってくからっ」
勇「えっ、ごちそうになっちゃうんですか!?」
陸「全然いいよ^^ 今日だって親は帰んないしっ」
勇「そ⋯そうですか⋯;」
まさか、好きな人の家でごちそうになるとは
思ってもみなかったことだった。
飛「じゃ、ごゆっくり~っ」
そう言われ、美玖の部屋に追い返されてしまった。
バタンッ
勇「お、おい⋯、なんか⋯おめーの兄ちゃんが⋯」
美「あたしを面倒見ろって⋯いったんで⋯しょ⋯?」
勇「お、おう⋯。よくわかったなぁ⋯」
美「どうせ⋯兄ちゃんのことよ⋯あたしだって
ずっと一緒に⋯いるんだもの⋯」
勇「それにしても⋯兄ちゃんたち、
あんまり心配お前のことしてないんだね⋯。」
美「あたしのことだもん⋯
心配するはずないわ⋯」
勇「そんな内気になるなって」
美「あんたが吹っ掛けたんでしょ」
勇「ワリぃワリぃ⋯;;;」
美「それより⋯
あたしの部屋、自由に使っていいよ⋯
別に⋯机とか見ないんだったら⋯」
勇「み、見るわけねーだろっ!!」
すると、美玖は笑顔を見せたが、それ以上、言葉は発しなかった。
勇「なぁ⋯この本読んでもいいかーっ??」
美玖はちっとも勇太のほうを見なかったが、
美「ご自由に」
とつぶやいた。