計画、実行。
ピポパ プルルルル⋯ プルルル⋯
ガチャ
美「【電】 あ。もしもし、6年1組の田中と申しますが、」
先生「【電】 あ、美玖ーぅ?? で、どうしたの??」
美「【電】 その声は⋯河原先生?」
先生「【電】 そーだけど⋯で?w」
美「【電】 ちょっと今日⋯熱があったので、
学校を休ませて頂きますね。」
先生「【電】 じゃあ、勇太君とは会えないじゃん
もったいないねー」
美「【電】 ちょっ、先生?!
(兄も居るんですけど⋯!!)」
先生「【電】 まあまあ^^ じゃ、お大事にー」
美「【電】 はい」
ガチャ
陸「美玖ーっ」
美「へっ?!?!Σ」
急に話しかけられたので、
美玖は吃驚した。
陸「そんなに吃驚しないで
いいじゃんかーっ」
美「いや、急に名前呼ばれたから⋯」
陸「朝飯、作ったから、
好きな時に食っておいていいから」
美「分かった^^」
と、振り返ると、寝ぐせで爆発した
髪の飛鳥がもう朝食を食べ始めていた。
美「飛鳥。いい加減寝ぐせ直しなよ」
飛「別にいいじゃねーか。
ファッションだぞ??」
美「いいから!! あたしが直すよ!!」
飛「ま、よろしくー」
陸「ったく⋯飛鳥は甘えん坊だな。」
飛「ちげーよ。こいつが勝手にやるだけだし」
美「ったく、兄貴だと思えないわっ」
そう言いながらも、
美玖は丁寧にブラシで寝ぐせを直してあげていた。
陸「美玖も世話好きだなっ」
美「お母さんの代わりよっ」
こうして、いつもの朝が始まる。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
勇太はサッカーの朝練から教室に
戻ろうとしていた。
すると圭介がやってくる。
圭「なんと大ニュース!!」
勇「え? 何々??^^」
勇太は期待して聞いてみることにした。
圭「なんとぉ、田中が休みだって!!」
勇「え⋯だから??」
圭「だから⋯田中が休みだって⋯。」
勇「うん⋯さっき聞いた。」
圭「だから⋯見舞行けばいいじゃん!!」
勇「は?!」
圭介の予想外の提案に勇太はびっくりした。
圭「そしたら⋯2人きりだぞ?」
勇「(だからアイツ⋯送ってやるって
いったのによぉ⋯)
ってかお前⋯何考えてんだよ⋯」
圭「まあ、頑張れよなっ^^」
勇「っちょまて!! 」
――でも⋯何かといいアイデア
ではあるな⋯
勇「(いってやるか⋯)」
何かと拒んでいたが、
結局は行く様子の勇太であった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
――より道は悪いから⋯1回、家に戻るか⋯。
勇太はすぐに家に戻り、
ホントにきていいのかという不安もありながら、
美玖の家の前に来てしまった。
必要以上に緊張した。
そして、勇気を振り絞り、
インターホンを押した。
「はいー」