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フェイク  作者: ひなの.com
16/67

世話役、兄弟。

「げほっげほっ」


――真面目に風邪引いたかな⋯。


立ちあがろうとすると、ふらついて、


壁に手をかけた。危うく転ぶところであった。


――熱⋯あるのかな⋯


頑張って立ちあがり、リビングへ歩いた。


そこには、6歳上の兄、陸がいた。


陸「おはよう美玖。」


美「おはよう⋯。」


陸「飛鳥は起きた??」


美「まだみたい⋯。」


陸「そう。っていうか

  美玖、顔、赤くない??」


美「ちょっとクラクラすんだよね。

  体温計どこ??」


陸「多分引き出しの中だと思う⋯」


すると、美玖は引き出しの中から


体温計をだし、測り始めた。


陸「だからいったじゃん、薄着じゃ寒いって!」


美「薄着のせいじゃないもん!

  プールのせいよっ」


陸「それでもびしょびしょだったんだろ?」


美「ん⋯まぁ。

  あ、38.2だって。」


陸「じゃあ、今日は休んだ方がいいよ。

  あとで学校に電話かけておけよ?」


美「はいはい」


陸「ついでに、飛鳥も起こしてきて?」


美「はいはいはいはい」


美玖は飛鳥を起こしに行った。


飛鳥というのは、美玖の1つ上の兄である。


美「あーすーかぁーっ!!

  げほっげほっ」


すると、飛鳥は顔をしかめ、起きた。


飛「ん⋯?? なんだよ⋯

  母ちゃんじゃねーんだからよぉ」


美「あたしはお母さんの役目を

  果たさなければいけないんですぅ!!」


父は単身赴任。母は忙しく、あまり帰ってこない


ため、美玖は幼いころから兄を見て育った。


飛「おめーが母なら、

  俺はなんなんだよ⋯」


美「ふんっ<(`^´)>

  無責任な父じゃないかしら??」


飛「えーっ、それだったら、

  せめて義父がいいな⋯。」


美「おままごとじゃないんだから⋯

  いい加減準備してyn⋯げほっげほっ」


飛「ダイジョブか? なんなら

  この兄ちゃんの飛鳥様が

  看病して差し上げましょうか?」


美「結構です。いざとなったら

  陸にお願いするわ。」


飛「じゃあ俺の役目は⋯?;ω;」


美「あんたは場を和ませるだけで充分!」


飛「それにしても、お前よく喋るじゃねーか。

  熱があるんじゃなかったのか⋯?」


美「え⋯/// 知ってたの⋯?」


飛「⋯俺だって子供じゃねーんだからよぉ」


美「⋯。それより!! 早く準備するのよ!!」


飛「はいよっ」


そんなこんなで、兄妹仲は意外に良いのだった。


――学校に電話かけなきゃいけないのか⋯。


家の固定電話からかけることにした。


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