恋、愛しい夏。
「もう夏なんだね⋯」
青く澄んだ空を 見上げながら、歩は呟いた。
今日は日曜日。 いつもの仲良し4人組で
茜のお祖母ちゃんちに お邪魔していた。
美「そう!! 夏なんだから!!
小学校最後の夏は、
やぱ恋に限るわーっ>ω<」
茜「そんなこと言って、
順調じゃないのよっ」
理「うんうん 付き合うのも
時間の問題だよねーっ」
4人は縁側で寛いでいた。
美玖は寝転び、茜は胡坐をかき、
理央は体育座りをし、
歩は足を揺らがせながら座っていた。
美「そんなわけないじゃん⋯。
アイツなんかあたしの事
ちっぽけも思ってないよ(・‸・`)」
美玖は謙遜など1つもしていなかった。
茜「その根拠はなによ」
美「多分⋯。」
歩「だいじょぶだよっ
クラスのみんな応援してるもん♪」
このときの美玖は、なぜか憂鬱だった。
するといきなり茜が立ち上がり、
人差し指で天をさし、こう叫んだ。
茜「みんなで勇太んちに行こうよ!!」
その言葉を聞いた、理央は
面白がっているような笑みを見せ、
歩はやれやれというような苦笑いをし、
美玖はというと⋯
美「おめっ!!/// あたしの事
考えて言ってんのか?!」
茜「なぁーにっ^^
考えまくった末に、
言ってるんじゃないの」
理「いいねー!! 理央は大賛成!!」
歩「あゆも⋯美玖ちゃんが
厭じゃないなら^^」
茜「ほら!! みんな協力
してくれるってよ??」
美「むぅぅぅ⋯!! 分かったよ!!
行けばいいんでしょっ」
茜「ホントは行きたいくせに♥」
美「別に⋯(//・ˇ‸ˇ・)」
歩「あはっ★ 可愛い!!」
理「そりゃ勇太君も惚れるねーっ」
すると、茜のおばあちゃんが氷で冷やされた
麦茶をもってきてくれた。
お「ずいぶんと盛り上がってるわねぇー^^
ほらほら、持ってきましたよ」
茜「えーっ麦茶ぁ? ジュースでもいいじゃーんっ」
お「お友達には悪いけど、ジュースなんて
うちにはないわよっ」
何かと文句を言っていた茜ではあったが、
おいしそうに飲んでいるではないか。
お「茜も、冷えないうちに帰るんだよっ^^」
茜「おっけーっ!!」
茜はおばあちゃんにGoodサインを見せた。
歩「⋯面白いおばあちゃんだねっ」
茜「へへーん★ まだまだ元気だからね^^
それより、明日ってプール開きじゃなかった??」
理「あっそーいえばそーだね!!
で、プランは立てましたか??
美玖ちゅあーん♥」
いかにもなにかをたくらんでいるような笑顔で
理央は見つめる。
美「な、な、な、何がプランよっ!!
ここぞというときは、流れに身を任せるのよ!!///」
茜「おっとぉ?? 美玖ちゃん、いま認めませんでした?」
美「いやっそーいうつもりでいったわけじゃなくて⋯////」
理「うっそだぁー!! 今のは意味深だったぞ??」
そんな恋バナで日も暮れて行く。
そんなわけで、恋の大作戦が 実行されることとなった。