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フェイク  作者: ひなの.com
11/67

素直になれ、自分。


その声を聞いた瞬間、


涙があふれ出てきた。


美「ゆう⋯た⋯。」


そこには、勇太が立っていた。


勇「どうしたんだよ!!

  何があったんだ!?」


勇太は美玖の涙を拭ってあげる。


美「アタシ、どーすれば

  いいか分からなくて⋯」


勇「ダイジョブだ⋯

  俺が付いているから⋯」


その時、美玖は意識が朦朧とし、


ふらついたが勇太があわてて支えた。


カランッ


カッターナイフが落ちる音がした。


理央は震えていた。


理「⋯私⋯間違ってた。ごめん⋯」


その直後に、理央はひざから崩れ落ち、泣いていた。


美「アタシこそ⋯ごめん。」


その時勇太は、深刻そうで、不思議そうな顔をし、


2人を慰めていた。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



美「よっしゃ!! じゃあ、お前!!」


勇「はっはい⋯; なんですか⋯」


美「あたしと理央を手当てしたまえ!」


勇「はぁ? おめっ、さっきのはどこに行ったんだ?」


美「どこって⋯そこ。」


勇「そこってどこだよって聞いてんの!!」


理「まぁまぁ⋯いいから手当てをするのっ」


勇「お前まで⋯! もう⋯わかったから、

  俺んちで手当すんぞ!! 俺んち⋯

  親、両方ともたまにしか帰ってこねーから。」


美「うちと同じね。じゃあ遊び放題だ!」


勇「ちょ、俺んちで遊ぶなよ!!

 ⋯1人で歩けるよな??^^;」


すると、二人は首を横に振った。


勇「おめーら、俺にこき使ってるだけだろ⋯」


理「やだねーっこきだなんて物騒な!」


美「とにかく手当!! いいね?」


勇「(おめーら開き直り早すぎ何だよ⋯。何があったかも教えない癖に⋯。)

  はいはい、分かりましたーっ。

  連れていけばいいんだろ?^^╬」


美「それでいいんですよ 勇太く~ん」


勇太は苦笑いし、理央に手を差し出したが、


結局は理央は遠慮し、自分で歩くとのことだった。


次に、美玖に手を差し出すと、


美玖は、両手をあげて、「おんぶぅ」といった。


すると勇太は声を出さずに、「は?!」という顔をし、


10秒ほど考えて、美玖を構える体制になった。


美玖は、遠慮もせずに勇太に飛び乗った。


その瞬間


勇「重っ!?!?!」


美「⋯!!/// 何よ⋯失礼ねっ」


それと同時に、勇太の頭を軽くたたいた。


勇「どんだけお姫様気取りなんだよっ」


その後、美玖と理央は勇太の家で手当をしてもらった。


美玖と理央はお互いを見合い笑った。


勇「すげぇ!!! いかにも怪我人じゃん!!」


2人とも包帯でぐるぐる巻きだった。


勇太が下手ということもあったのだったが⋯。


美&理「「悪かったなぁ!!^^╬」」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



歩「どーしたのぉ?? その怪我。」


美「いやぁ⋯ちょっと⋯」


理「色々大変だったの⋯;」


美「んでもって、コイツに⋯」


美玖が指をさした先には勇太が。


勇「でも、そんなにおおごとじゃないから⋯!^^

  心配しなくていーぞーっ♪」


美「お前が言うな!!」


歩「そう⋯? ダイジョブそうならよかった^^;」


そして、教室までいく間に色々な人に


話しかけられたが、歩と同じような返答をし、


真実を知られることは逃れた。


そして、席についたらすぐに駆け寄り、


理「ねぇー昨日さー? 結構いい感じだったよね?」


相変わらずのおせっかいだこと。


美「別に⋯;」


勇「何事もなかった⋯ぞ?;」


理「またまたぁーっ☆ だってさ?

  俺が守ってやるーとか言って、

  カップルみたいやったもん!!」


美「それは⋯ねえ?」


勇「ん⋯あぁ。」


理「それにさぁ⋯ねえ!? おんぶとかしてたし⋯♥

  ニヤついてるの我慢できなかったもん!!」


すると、2人は恥ずかしくなり、


昨日自分たちが無意識に理央の前で


やってしまったことを、後悔していた。


そこに邪魔ものが。


茜「えぇ?! 嘘!? ちょっと

  あたしのいないところで

  何やってんのぉー?!?!?!?」


その瞬間に、2人はもう駄目だと思った。


理「そーなんだよ!! 人前で!!

  この2人、大胆だよねー」


茜「ねぇーっ!! なんだかんだいって

  仲良いんだよねーっ★ 羨ましいねーっ」


美「あたしは⋯別に、なんとも思ってないもん⋯」


勇「こいつはただのクラスメイトだろ。」


――あーっ⋯またあたし⋯余計なこと言っちゃった⋯。


と。


2人はいつになったら素直になれるのでしょうか。


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