月明かりの下
掲載日:2026/03/04
月明かりの下にたどり着きたいと切に願った
あの静かな世界の妙鏡は人を浄化させる効能があるという
道を歩いていても暗闇のために眼前が明確にならないけれども
月の光で微かなる道標が用意されているようだ
あぁ、私は月の世界の美しさに身も心も完全に奪われてしまった。
この汚濁のような世界に生を放っているが故に
尚更、憧れというものを強く感じてしまうのだろう。
私の残りの灯火は長くない
その微かな灯火が消えて無くなる前に
月明かりの下に辿り着けるのなら、これ以上に私は何を求めるといえるのだろうか。
願いを叶えるというのは中々に簡単ではなさそうだ。




