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涙雨 〜雨の降る町〜  作者: クルったみかん
泉田あゆ 「聴こえる少女」
2/2

あまおとうるさい

犬の鳴き声をたどった


少しずつ鳴き声がハッキリと聴こえるようになってきた


それだけでない、

他の動物の声にも近づいていた








鳴き声をたどって行くと山に入った


少しずつ大きくなっていく声で頭がガンガンと痛くなる




やっと辿り着いたのは、そこらじゅうにある木の中の一本


その根本である



根の下に隙間があった


そこから、酷く臭い臭い(ひどくくさいにおい)と声がした




死体の山があった


ただの赤黒い山だったが、臭いで嫌にでも分かった




恐怖で体が震えてきて



「逃げよう」


そう思った




逃げようと後ろを振り向いた


そこには黒で塗りつぶしたかのような、存在するはずなのに存在しない、そうなぜか感じられる大きな大人程の何かが居て

「カカカカカカカカッ」

と、笑ったかと思えば…

















赤黒い山の一部になりそうな私は、

ギリギリ意識をたもっていたが


もう、そろそろ、げんかいだろう


体はもう、全くと言っていいほど動かない






朧げな意識の中で、感じたのは





「ザーッ」と降る雨音…




少し暖かい



真夏の雨

少しずつ、雨は止む

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