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第13話「東雲菜乃華」

♢♢♢♢♢


 星那と透織とのデート(?)から5日が経過していた。


 俺は何不自由ない停学ライフを送っていたがどこかに物足りなさを感じていた。


「いいかげんテレビも飽きてきたな…」


 そう思い、スマホを開くとそこには何件かの通知が来ていた。


 ざっと目を通してゲームでもしようかと思っていたが、そのうちの一つに目が止まった。


 それはインスタの通知だった。


 俺はアカウントだけ作るには作ったがフォロワーは3、だかそれもあの事件以降はゼロになっていたかもしれない。


 そんな俺に、女子からのフォローリクエストが来ていた。


 しかもそのアカウント名は『なのか』だった。


 俺はそれをタップしてインスタを起動した。


 そしてそのフォローリクエストを承認しフォローバックをした。


「はやすぎだろ…」


 フォローバックをした瞬間それを承認された。


 一応授業中なんだけどな、今。


 授業中にスマホをいじっていることに呆れていると、俺のスマホにもう1件通知が来た。


『急にごめんね、この前助けて貰った東雲菜乃華です。この前は本当にありがとう。それとね、七瀬くんにずっと謝りたいことがあったんだ。』


 どうやらやはりこのアカウントの主はこの前助けた3年の東雲菜乃華さんのもののようだった。


 そのメッセージに俺はこう返すことにした。


『いえ、この前は大事にならなくて良かったです。それと、謝りたいことって何でしょうか?』


 送った後すぐに既読がつき、返信が来た。


『七瀬くんは何も悪くないのに、私が無力なばかりに迷惑をかけて本当にごめん』


 メッセージ上でやり取りしているだけなので相手がどんな表情で送っているか、どんな気持ちで送っているかなんて分かるはずもないのに、このメッセージには申し訳なさが滲み出ているような気がした。


『いえ、俺が周りを確認し損ねたミスですから。先輩が気にする事はありませんよ』


 どうか相手が気負わないような文章を送った。


『うん、本当にごめんね』


 ここまで謝られるとこちらも心が痛くなる。


 そこで俺は元々俺の中にあったひとつの仮説を聞いてみることにした。


『あの、もしかしてだけどこの前のやつらに脅されてたりしますか?』


 意を決して聞いてみることにした。


『え…なんで…?』


 どうやらなんでそう思うのか聞いているようだった。


『ずっと先輩の行動には違和感があったんですよね』


 だからです、といって俺は伝えた。


『そっか、その通りだよ。でも誰にも言い出せなくて…』

『そうですか、辛かったですね』

『うん』


 そこで会話が区切れてしまったと思っていた俺はチャット画面をしまおうとした。


 その時、再びスマホが振動した。


『あのさ、このことも含めて今度一緒に出かけない?』


 ……ん?????

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