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詩ですⅡ

すすむ ( 崖の先へ / 疲れ / 痛い )

作者: みなはら

ちょっと背中を痛めまして

うまく形にならなかったのですけど

とりあえず出してみました(^_^;)


ご笑納いただければ良いのですが



崖に立つ


覗く崖下は黒く見えない闇


崖の先は靄に隠れて判らない



先に進まねばならない焦り


道を誤ったという悔いと

間に合わないのではという諦観



崖の下を覗き直す


奥は見えず

覗き返すは深淵のみ


嘲笑と糾弾は自らの心から



崖の先を再び視る


白い闇は不安と恐れ


その具現したもの


気持ちの象徴たる表れ



先に向かう


先へ向かう



突き進むにしても


迂回するにしても



遅くても仕方ないこと


すこしでもすこしでも


歩みたい



先へ


先へ


一歩づつ


一歩づつ




/////



疲れたときしたことを覚えていないことがある


習慣で反射的に動いているとき


物事を正しくこなしていても


記憶から消えていることが往々にしてあるのだ



その感覚は深酒の飛んだ記憶にも似ている


ふとした瞬間に


きっかけを得て思い出すまで


その記憶は出てこない


永遠に出てこないこともある


その記憶はどこかに消えてしまったまま



記憶の定着には一定の時間が必要なのだろう


疲れている脳の働き


疲れ果て衰えた処理では


残らない記憶があるようだ


それはまるで仕舞い忘れた宝物のよう



手の届かない記憶


無くしたから惜しむのか


それとも


無くしたことは幸いなのか



忘れてしまった夢のように


微かな残滓のような違和感を


その傍らに置き今を進む




/////



肩、腰、背中


仕事で捻った


痛い痛い



違えた筋が


引き攣るように


皮膚の下で重苦しく悶えて


痛みを訴える



ポキポキとなる関節と共に


痛みをこらえて


じわじわと痛み強張る筋を伸ばす


皮膚に潜んだ痛みの元を


ゆっくりと揉みほぐす



痛みを取る湿布に頼ったり


或いは何も無いときには


じっと目を閉じて


痛みの元へと意識を向ける


幻の手で擦るように抑えるように


身体の芯で(こご)る痛みをそっと包む



体が温まる


ゆっくりと痛みが和らぐ


凝りが緩み


疲れた緩やかな眠気におそわれる



眠りに身をゆだねたい


未だすることが在る


刹那の抗い


意識が飛ぶ



覚醒


そして愕然



驚愕と諦観


楽になった身体を感じ


新たな時に身を委ねて


また進む



できるだけ


できることだけのため



進む

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― 新着の感想 ―
[一言] 痛そう(´・ω・`) エアほっかいろ、よければどうぞ。□ お大事に。
[良い点]  進む度に痛みも進む等とならず前向きで良かったです♪ [一言]  中々にラストの言の葉はハードな文字に…(•▽•;)ぇ、そっちの詩? と、馬鹿な勘違いに ちょっとだけ焦りました。(笑)
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