プロローグ
プロローグ
4月8日 日曜日
桜の満開の晴れた空、校門には「祝入学式」と書かれた看板に多くの家族が写真を撮るために並んでいる。「太陽も撮るか!撮るよな!」ととなりでこっちを見ながら親父が声をかけてきた。「いや、俺はよかよ 早よ帰ろう。」と呆気なく言った。
そう、俺こと花咲太陽はこの春、高校1年生になった。隣にいるのは父親の花咲茂だ。母親は、3歳の時に癌で亡くなっている。そのため、あまり母との記憶はない。そのため、俺はこの陽キャ親父と2人暮らしだ。物心ついた時から2人暮らしなのだから今更、何か困ることや問題はない。むしろ男手1人で育ててくれているのだからむしろ感謝している。だから、少しでも親父に楽にしてやりたいと思い、積極的に家事をやっている。料理に関しては、自分で言うのもなんだか、めちゃくちゃ上手いと自負している。むしろ、そこしか取り柄がない。顔普通、運動神経普通、ラブコメで言うところの残念だがモブキャラである。中学時代は、あまり友達は多くはないが、それは中学の話だ。今日から高校生であるから友達を作ればいいのだ。と俺の紹介はこんなところである。
「お父さん再婚するけん。家で新しお母さん待っとる」思い出したかのように、入学先後の家の帰路で親父が言う。「おう、そうか、おめでとう。ん、ん、ごめんもう一度言ってもらってもいい?」思わず二度聞き直した。「だから再婚する」平然と父親が言う。数秒時が止まった。「おい、おい急にそんなこと言われても困るって、なんでもっと早く言わなかったんだとよ」親父の肩を揺さぶりながら聞く。「入学お祝いのサプライズ的なだな!」笑いながら、親父は言う。「おい。このくそ陽キャ親父め、サプライズの度を超えてんぞ」と呆れながら言う。「そうそう、向こうにも娘さんが1人いるからこれからは4人で生活になるぞ!楽しみだな」嬉しそうにいう。「娘...。もしかして義妹ができるのか。嘘だろ〜こんなラブコメ展開あっていいのか?もしかしてお兄ちゃんとか呼ばれるのか、もしくはラノベみたいに義妹とイチャイチャとか期待していいのか〜」父親の再婚に驚きながらも内心ニヤニヤしながら頬が緩んでいた。そんな淡いを期待しがら帰宅した。
家に帰ると、2人の女性がお出迎えしてくれた。1人は、新しい母親で、もう1人は、ロングヘアーで大人びたクールな若い女性だった「初めまして」若い女性が言う。「あ、あ、は、初めまして」想像と違い驚いたため、それが最初に出た言葉だった。
これは、親が再婚したっていうから可愛い義妹ができると思ったらクールな義姉ができた話である。一緒の生活でどんなイベントが起こるのかをお楽しみに