表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

第5話~チュートリアル~

分からない人のために用語説明です。不要な人は飛ばしてくださって大丈夫です。


チート:不正行為のこと。例を挙げるならばオートエイム

   や、高速移動、浮遊など。

チーター:チートを使う人のこと。

リアルチート:チートを使わずにチートを使っているかのようなプレイができる人のこと。



『キャラメイクを終了しました。フィールドに転送します』


女性っぽい声と共に体がポリゴン体へと変わっていき、視界が暗転する。


すると、いきなりあらすじっぽいものが流れ出した。要約すると、昔この世界は邪神に支配されていたらしい。その邪神を各国の英雄たちが協力して封印、世界は平和になった。しかし、邪神の僕たちが未だに蔓延っているため、この世界の住人をそれらの脅威から守ることが目的だそうだ。ブルーク曰く、ありがちな設定らしい。あらすじが終わり目を開けると、そこは草原だった。


「ん?なんで草原?」

『チュートリアルをするためです』

「あ、さっきの人だ」

『はい、さっきの人です』

「…………うぇ!?会話できたんだ!?」

『できますよ?わたしだってAIですから』

「はえ〜、さすがだねー」


キャラメイクの案内をしてくれていた女の人の声はAIだったらしい。お姉さんのような落ち着いた声でありながら、いたずらが好きな女の子のような口調だった。


「なんで教えてくれなかったの?」

『あなたみたいにいい反応をしてくれるのが楽しくて』

「顔は見えないけどおそらくニッコニコであろう顔を引っ叩きたい」

『え!?、いやちょっとまって、暴力反対ですよ!?」


いたずらっぽい声だなと思ったけど、本当にいたずら好きとは。まぁ、嫌いじゃない。


「わかってるよ。で、チュートリアルって?」

『ふぅ、そのままの意味です。この世界で生きていく方法をここで習得してもらいます。いらなければスキップもできますが、受けますよね?』

「え?」

『受けますよね?』

「あ、圧がすごい。そんなこと言われなくて受けるけど」

『あぁ、よかった!』

「え、なに、どうしたの」

『最近チュートリアルを受けてくれる人が少なくて、私の仕事が減っていたんですよ』


「へぇ、なんだ、チュートリアルを飛ばしても大丈夫な『そんなことありません!!』「おおう」


『みんな早くしたい早くしたいとチュートリアルも受けずにフィールドに出て行って、すぐに死んでしまう人があとをたちません。どうしてチュートリアルぐらい我慢できないんでしょう!』

「あー、うん、なんかごめんね」

『あ、大丈夫です。本当はそこまで気にしてませんから、気持ちはわかりますし。さてと、私の話はどうでもいいのでチュートリアル、始めましょうか』


声と共に、目の前に緑色で二足歩行のモンスター?が現れた。


「ゴブリン、だよね?」

『正解です!この世界で一番弱い敵mobです。まずは倒してみてください。どんな人でもモンスターと戦う機会は来ます。慣れろ、とは言いませんが、感覚を掴んでおきましょ』パシュンッ『う?』


声を遮るように放たれた矢はゴブリンの眉間に寸分狂わず突き刺さった。


「あっ、ごめん。我慢できなかった」


眉間に矢が刺さったゴブリンはポリゴンへと変化し、消えていった。


『………え?あ、あぁ、ごめんなさい、じゃない、大丈夫です、はい』

「うーん、にしても撃ちやすいなぁ、これがサポートってやつかな?」

『は、はい。でっ、でも、LV1のサポートなんて素人に毛が生えた程度のはず、本来、サポートの質はプレイヤーのレベルが上がるにつれて比例するように上がっていくものなのに、』

「あぁ、そうなんだ?確かにちょっと違和感はあるけどこの程度なら問題はないかな」

『もしや、経験者、とかですか?』

「いんや?初めて触った」

『初めて!?な、なるほど、これが噂のリアルチート』

「チーター扱いされる覚えはないよー」

『え!?あっ、いやごめんなさい!今のは言葉の綾というか』

「わかってるよ。大丈夫、怒ってないから」

『あぁ、すいません。んん、では改めてステータスを見てみてください。おそらくレベルが上がっているかと思います』


PN:ヴァイオレット

LV:2(UP↑)

職業:弓使い

サブ職業:狩人

10,000エクス

HP(体力):30

MP(魔力):30

STM (スタミナ):45

STR(筋力):30

VIT(耐久力):30

AGI(敏捷):80

DEX(器用):45

TEC(技量):45

LUC(幸運):35


ステータスポイント:5


「あ、本当だ、上がってる。ん?ステータスポイント?ってなに?」

『それはステータスを上げるために使うポイントです。今のポイントは5なのでステータスを5上げることができます。試しにポイントを振ってみてください』


なるほど、1レベル上がるごとに5ポイントか。


「うん、じゃあ、HPに5ポイントで」


HP(体力):35(UP↑)

MP(魔力):30

STM (スタミナ):45

STR(筋力):30

VIT(耐久力):30

AGI(敏捷):80

DEX(器用):45

TEC(技量):45

LUC(幸運):35


ステータスポイント:0


『HPの上限が35に増えたでしょう?これがモンスターを倒すことによって得られる恩恵です。他にもモンスターを倒す際にスキルを使えば熟練度が貯まり、スキルもレベルアップします。チュートリアルに時間制限はありませんので、スキルを自由に使ってみてください』


という声と同時にまたゴブリンが何体か現れた。


「ふぅん、じゃあお言葉に甘えて、色々試させてもらおうかな!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ