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始まりの物語
国の始まりから話そう。
かの国は、かつて魔物の巣窟であった。
木々もはえぬ、草花もはえぬ、
あるのは泥水や沼ばかり。。。
原始の木とよばれる大木だけが一本あり、その木のふもとだけは魔物に襲われなかった。
人々は寄り添い、原始の木の周りで木の根をかみ小さな魔物を狩り生きていた。
あるとき、不思議な双子がうまれた。
彼女らは白き聖女と黒き聖女。
光と闇の魔法を身にまとい、国に草花を。
国に木々を。
緑豊かなこの国、グリンタールがそこにできたのであった。
二人の聖女は人々に伝えた。
「我らは二人でともにいなければならない。白き力が強すぎても黒き力が強すぎてもこの国は滅びるだろう」
それから数百年とたち、グリンタールは大国へと成長した。
だがしかし、聖女たちの言葉はいつのまにか変わってしまった。
「二人をともにしてはならぬ。白き力を強めよ。
さもなくばこの国は滅びるであろう」
連載です。
着地をまだ考えておらずつらつらと書いてみます。
コメディ要素が多くなると思います。
いれられたら恋愛も。