イメージが無い
疲労と忙しさにかまけて執筆時間が取れませんでした。
遅くなって申し訳ない。
ファルトヘルトの兵士達も、家の街に馴染んできた今日この頃、具体的には、プロレス興行が目新しさだけの興味の対象でしか無かった所から、日常の娯楽へと変化したってぇ感じにかね?
相変わらず技については、俺が指導する形だが、ルールを明文化する事で、レフェリーについては自分の団体から出せる様にしておいた。
その上で、自分達の特色も出せば良いかな? ってぇ感じやね。
TCGについてはエクスシーアの方に丸投げ。それでも辻対決の方は控えめに、普通に対決の行えるスペースも、販売している店に併設したっぽい。
大規模な演出が必要な場合は、別に会場を作るらしいが。以前も雇った魔法使いの人達雇って、演出して貰うんだと。
因みに、あの後カードの種類も増えたんで、記録領域のアニメーションストックも増えたらしい。出力の方は複数人が会得してるけど、入力の方はイブとジャンヌくらいしか出来ないから、エクスシーアに呼ばれて、ちょくちょくお小遣い稼ぎをしてるらしい。
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「あん?」
『【質問】どうしましたか? マイマスター』
屋敷の執務室で、嘆願書の類に目を通して居た時、ソレを見つけて思わず声を出してしまった。
いや、だって、その内容が『大音楽祭を開いて欲しい』って物だったんよね。それもドワーフ連中から。
音楽祭をやってくれってのも、意外なお願いだとは思うが……いや、最近はそうでもないのか? イブ達もバンドじみた事やってたくらいだし。ただ、それを嘆願して来たのがドワーフってのがなぁ。金槌持って金床叩くってのなら分かるが、あんまり楽器持ってってぇイメージが無いんよね。むしろやるなら酒飲んで肩組んで調子っ外れでだみ声で歌うって感じか? 多分偏見だろうけど。
いや、以前、送受信機使ってDJ よろしくミッドナイトなフィーバーしてたか。とは言え、あれも楽器なんざ使ってなったし、ほぼラップだった様な気もするから、歌唱祭なら兎も角、音楽祭では無いよなぁ。てか、そんなもん領主に願ってねぇで、自分達でやれば良いじゃんか。
そう思って、ドワーフ連中に『俺にやらせようとする前に、自分達で企画しろ』ってな感じで却下をして返したんだが……
「領主さんよぉ、あの何とかって商会やら、プロレスとかやってる余所モンには力貸しといて、この街の初期から協力してる家には力ぁ貸さんってのは酷いんじゃねぇか!?」
直談判しに来やがったよドワーフの親方。




