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と言う訳で三日目です

 大会三日目、優勝者はデッキ破壊系使い手の猫耳メイドっ娘(12)のミャールちゃんだったよ。特にキーカードの【破砕のギガンテス】が召喚されてからの相手のデッキ破壊っぷりが……『対象がカードを引くたびに対象のデッキから上のカードを場の味方の枚数破棄させる』って言う効果に、強制的に相手のカードを引か(ドローさ)せるって言う魔法の効果と相まって対戦相手涙目に。

 デッキに40枚のカードしか無いってのに、そのターンだけで20枚近いカードを強制的に破棄て。引けるカードが無くなれば、そりゃ対決不能だわ。


 【増殖】ってぇ効果のあるクリーチャーカードで、味方増やしつつからのソレ。あれは、カード出す度に先制して潰しておかないと、かなりきっついやね。

 でも、カード破棄の度に、大量のカードが宙を舞い消滅していく演出は、相手には悪いが、爽快感は有ったわ。これは、相手が悪かったと諦めて貰うしかないやね。色々と。


 さてさて、決勝戦が終わったと言う事は、つまりは俺の出番って事な訳だ。俺のデッキは一撃必殺のロマン型ではあるんで、相手のデッキとの相性にかなり左右されやすい。一応箝口令ってか、デッキの内容は一緒に研究した館の人間以外には知られて居ない筈だが、果たして公爵家ご令嬢ってか、その参謀であろうアベルがどれだけこっちの事を読んでるかってのが、問題っちゃ、問題な訳だ。


 これで、正攻法でちまちま魔法で削られたら堪ったもんじゃ無いし、そう言う玄人好みの堅実過ぎる戦法だと、大会も盛り上がり辛いから、避けてくれてると有難いんだがね。

 俺がロマン型デッキなのも見栄え重視の部分があるから。ただ、その戦法をどう、相手に認識させず、嵌めて行くかは俺の技量ではあるんよね。

 偽装に手間を掛け過ぎれば手が遅くなるし、だとしてもストレートに行けば邪魔されるか、潰されるか……まぁ、その辺りの駆け引きも重要ではあるからなぁ。


『【平気】練習通りにやれば、マイマスターなら行けます』

『【同意】アドミニストレーター程、根性の悪い人間も居ないのデス! 絶対に相手は騙されるのデス!!』

「褒めてるんだか貶してるんだか」


 まぁ、励ましてくれてるってのは確かなんだろうけどさ。


 司会をやってくれているエクスシーア商会の従業員さんが特別試合のアナウンスをする。

 いや、司会の子の服装も、多分、大会の雰囲気を盛り上げる為なんだろうけど、俺の描いたキャラクターのデザインから、正式採用されなかった奴を引っ張り出して来てコスプレしてるんよね。

 何と言か、気恥しい。てか、良くあんなん、立体化したってか、良く着る気に成ったよな。初期案だったからって事も有って、前世のそう言った感じのデザインで、まあ、スカート丈とか露出度がね。一応アンダースーツを着るタイプではあるんだけど、その上にスカート状の物を穿いてる所為で、いらん扇情感が有るのがまた。正直済まんかったって感じ。


 いや、会場の、特にヤロー受けは良いんだけんどもさ。


 あ、イブさん、そんな目で見ないでください。俺も本意じゃ無かったんです。そもそも没に成ったデザインだし、まさか、こんな所で使われるとか想像もしてなかったんです。マジでマジで!

 

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