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そこは変わらず

 体調も含め、調整しながら書き進めています。

 色々と申し訳ないとは思っていますが、お付き合いいただければ幸いです。

 街の人々の中に『対決(デュエル)』と言う概念が一般化したとエクスシーア達が確信したその数日後、『対決』大会の告知がされた。


 当初は、そもそも対決人口がそれほど多くは無いだろうってぇ予測だった事も有って、家の屋敷の中でTCGの対決に慣れ親しんでるモノだけの参加だろうとか思っていた訳だが、思いの外あのプロモーションが効いていたらしく、冒険者やら市民からの申し込みも多数あった。


「これは、予想外の嬉しい悲鳴ってヤツか?」

「予想以上ではあるが、店の売り上げから考えれば、全くの予想外と言う訳ではないのだよ。我が君」


 まぁ、売り上げが右肩上がりだったってのは把握していたが、俺としては、ソレと競技人口の増加が必ずしも一致はしないと思っていた訳だが、エクスシーア的にはこれも想定内だったらしい。


「売り上げ的に、旅人や商人以上に、市民や冒険者の購入が増えていたのでな」

「ああ、そう言う」


 俺の所に上がって来る資料には、売り上げの総計は有っても、個々の購入者のデータまでは乗ってはいない。

 流石に責任者であるエクスシーアは、その辺りの情報も持って居るからなぁ。責任者が、そう言った売れ筋の傾向とか理解出来て無ければ、対策も立てられんし、この辺は当たり前茶当たり前か。


「だとすると、スターターパックの方の売上そのものは下がるんじゃね?」

「多少はその見込みではあるが、それでもそう大きくは下がらんよ。何せ、そのデッキ、デッキに、スタープレイヤーが付いている訳だからな。所謂ファン心理として、そう言ったスタープレイヤーと同じ物と言うのは手にしたいものだよ」


 アイドルグッズが売れる様な物か。それなら分からんでもない。


「当然だが、各スタープレイヤーの身に付けている小物類なんかも結構な売れ筋だぞ?」

「そう言えば、工場の増設願いが出てたっけか」


 恐るべきはアイドル商法って事なのか? 前世でも、高々握手券の為とかで、複数の同じ内容のCDとか購入する猛者が居たっけか。

 馬鹿にしてるって訳じゃぁ無く、俺自身はそう言った物に興味が無かったせいで、感情移入が出来ないと言うだけの話。

 ただ、多分、そう言った感情については、同じロボットのキャラクター玩具の、バージョン違いを集めていた俺も、人から見れば『同じ物ばっかり集めて』とか思われていたであろう自覚がある分、何とも言えない所ではあるんだが。


「それよりも、今回の大会の目玉は、我が君とご令嬢との対決なのだから、その辺は頼んだぞ?」

「まぁ、俺の方は演出も含めて色々と考えては有るよ。ただ、まぁ、ご令嬢の方はなぁ」


 前世の記憶のおかげで、所謂、魅せる演出ってヤツについては色々と考えつける訳だが、それが本当に面白そうに映るかどうかってのは、ファティマやジャンヌ、ラミアーとセフィ、それとキャルを含めたみんなで色々と確認しつつ、試してはいる。

 俺の対決の腕を磨くのも含めてなぁ。


 ただ、お嬢様については、対決する練習台に成る人員を送ってはいるものの、基本、向こうの意思に任せっきりって事も有って、こっちでは把握しきれていない部分は有る。


 ただ、俺に対して敵愾心を持ってるお嬢様とは違って、そう言った裏事情も把握してくれているアベルが、色々と算段をしてくれている様で、『任せて貰いたい』と言ってくれているのが、多少の安心材料ではある。


 前も思ったが、護衛代わりとは言ってはいたが、あれ、お嬢様の教育も頼まれてはいるんだろうな公爵から。

 まぁ、味方ってか、事情を把握してくれている相手が居るのは助かるやね。

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