マーケティングってやつ
ギリギリです。
遅い上に、短くて申し訳無い。
「この後、シスターデッキとか販売開始したら、それも購入するんだろうな」
『【疑問】するのでしょうか? あの者は、既にゲームが行えるだけのデッキを構築していますが?』
俺が横目でチラリと見ながら、そんな事を呟くと、ファティマが、疑問を口にした。
するだろうな。多分、実際に姿そのものを見てる人は多いだろうけど、対決してる姿ってのは、それ程多くの人が、見れてる訳じゃあ無い。
そもそもが、第3勢力だからという訳じゃ無いけど、立ち位置的には赤髪君に近しいとは言え、完全恩赦派と言うか、『罪を憎んで人を憎まず』ってな主張な訳で、そう言った意味では、赤髪君とも意見は食い違ってるんよね。
だから赤髪君と紫髪とが、先ず対決して、その上で勝った方とってパターンか、赤髪君が出てこない時には、紫髪と直接対決する訳なんだけど、先のパターンだと、2回目の対決が始まる前に兵士が介入する事が多いし、そうなれば、流石のシスターも、街の法には逆らう様な事はしないんで、そもそも対決自体が始まらない事が殆どなんよね。
で、赤髪君が来ない場合でも、その時って、シスターより先に薄桃髪が介入して来るんで、シスター、対決する出番そのものが少ない。
そもそも、あの茶番ってかプロモーション自体、誰ががヤンチャをした時に行われる関係上、かなり不定期なんよね。
因みに、ヤンチャしてる輩を特定し、情報をやり取りするのには、コボルト達が、独自のネットワークを形成していて、それによって行われてるらしいんだわ。
もう、それ程長い距離で無かったら、通信機が無くても、コボルト同士で色々やりとりも出来るっぽいんよね。
これもラジオってか、通信機の研究の副産物なんだとか。
いや、出来るだろうなぁとは思ってたが、やっぱり出来たか。
もっとも、このコボルトネットワーク自体は、超機密扱いで、使っても良いけど、『外部には漏らさん様になぁ?』とは言ってあるんで、プロモーションの為に使ってるのは、正直『何だかなぁ』とは思っている。
それはさておき、そんな感じで、シスターのデッキ自体、それ程露出が多い訳じゃないし、そう成ると、デッキの内容自体も不明瞭と成る。
分からないってんなら、分かってる範囲のカードは入れて、その他は『こうだろう』ってぇ想像でデッキは組んでるはずだ。
そんな中、“正解”が発売されたら?
そんなもん、買うしか無いだろう。特にシスターっ娘のファンであるなら尚更。
エクスシーアも、現状は既にリサーチ済みだろうから、その辺の事も、もはや織り込み済みなのかも知れんのがなぁ。
何と言うか、釈迦の掌の上って感じだよね。




