計画は進んでいる
また寝落ちて居ました。
遅くなって申し訳ない。
「ふむ、聞いていなかったのか。我が君に知らせていないと言う事は、何か考えがあるのだろう。いや、余計な事を言ったな」
何をしてるのかは分からんが、多分深い考えとか無い気がする。
イブ達ってぇ事なら、多分ラミアーとかも一緒なんだろうし、イブだと、そう言ったイベントとかで態々目立つような事を率先してやりはしないだろう。
イブなら、俺が自己顕示欲を満たす為だけに目立とうとかするの嫌いな事知ってるから、俺に合わせて、安易に目立とうとかせんし。
言い出すなら、ラミアーかセフィだと思う。そうなれば、アイツ等なら『サプラァ~~イズ!』とかってぇ理由だけで俺に知らせんとかする気がするし。
まぁ、次点でキャルかなぁ。ただ、キャルなら俺に秘密とかにしないで、予告した上で『楽しみにしててよね!』って言いそうなんよね。
それは兎も角、【ドラゴンスレイヤー】TCGのスターターセット販促のゲーム大会で、何か俺に秘密で練習してる事が有る訳ね。
……普通に大会に出るってぇオチじゃぁ無いよな? そうだったとしても、俺に秘密にする理由とか無い気がするし。
まぁ良いか。何にせよ、大会当日に成れば分かるんだろうし。それまで秘密にしておきたいってんなら、それを楽しみにしておきましょう。うん。
「分かった、取り敢えず、大会の方にはオーナーとして挨拶に出るわ」
「うむ、こちらとしても、そうしてくれると助かる」
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人員の確保の出来たエクスシーアは、件の俺のってか【ドラゴンスレイヤー】のグッズを作るとかってぇ工場の一つをTCG量産用の物として稼働を開始したんだそうな。
スターターセットがそもそも構築済みデッキでデッキ40枚からのカードが必要で、今までの1パック5枚ってぇ入数からすると、8倍必要になる訳だから、かなりの数を用意しなければならない。
それを考えると、今までなら専用店舗の中で行っていた生産を工場の規模まで拡大しなけりゃいけんかったってのも分からなくもない。
俺の書かされた【ドラゴンスレイヤー】TCGの設定だと仲間キャラ3人とライバルキャラ1人の、その全キャラのデッキを作るそうだ。
最初エクスシーアは味方5人に敵5人って感じで、各キャラクターのデッキの上に対決用のデッキ。つまりは敵味方の1対1の対決が出来るセットとかもどうだろうとか言ってたんだが、確か前世で、似たような商品出し過ぎて、お互いの購入者を食いつぶし合った結果、売り上げ的に伸び悩んだって様な商品の話を聞いた気がするんで、それは却下しておいた。
そもそもの話、キャラクターの構築デッキを作った所で、そもそもそのキャラクターの認知度が低ければ、そう言ったキャラクターデッキに対する購入意欲もそれほど高くないって気がするんだが、それに関しては、エクスシーアの方に腹案が有るって事だったんで、それ以上はツッコまない事にした。
多分、俺に描かせたマンガの絵コンテとかを活用するんだろう。多分。




