表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
884/1157

OSHIOKIするぜ!!

 一応、公称17才なんじゃが? ちびっ子って何よ。

 いやまぁ、実際は7才だし? 最近は、見た目10才前後から変わらなく成ってるけんどもさ!

 ただ、腐っても俺、貴族だし領主でも有る訳なんよね。例えどんな風に見えたとしたって、その辺の事は変わらんのだし、あんな風に挑発じみた事した(けんかうった)ら、不敬罪って事で、首ちょんぱされても文句は言えんのよ?

 そもそも、そう言った罪状を決める権利、領主(おれ)に有る訳だし。


 ぶっちゃけ、現行犯でそのまま裁判決定の上、刑執行までワンセットで行えるんだわ法的に。ちょっと、その辺の権限だけ纏めてみると、特撮ヒーローみたいだよねぇ。


 …………

 ………

 ……


「ってかお嬢さんって、誰の事だ!! ゴラァ!!!!」

「んっ!! 泣い、ても、ひっぱた、く、止め、ない」

「ワンワン!!」

「ワオン! ワン!」


 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ。


「ご、ごべん、な、ざい……」

「も、もう、ゆるじ……で……」


 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ。


「ビートを刻めぇ~」

『きょうふもきざめえぇ』


 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ。


『【驚愕】い、今起こった事をありのまま話しますぜ。マイマスターはスライディングからの足払いで二人を転ばせたと思ったら、個体名【ミカ】と【バラキ】が相手を立たせる事なく転がし続け、その上でマイマスターと個体名【イブ】とで、馬乗りに成って、二人の頬を張り続けて居ます。正直、肉体よりも精神的に()()のは間違い無いでしょう。されている事は理解してても、ゲシュタルトが崩壊して、何故こんな事に成っているのか分からねぇと思います』


 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ。


「ふえぇぇ……」

「さ、流石は師父、情け容赦もない!!」


 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ。


「あれなら、まだ、いっその事……クッ殺せ!!」

「マール!! 何が起こってるのですか!! トール様が、何か行われて居るのですよね!? 手を、手をどかして下さい!! 見えません!! マール!!」


 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ。


 力()()で人を屈させ様とか思うんなら、自分のその身にも力の蹂躙が下される覚悟をせにゃ成らんと思うんよね。

 取り敢えず、相手がちびっ子だとかって言って見下してる割に、力ずくで自分達に意見通そうとかってするようなクズ共に、その魂の奥底にまで刻むが如く、前世のスーパーなロボットの歌を口ずさみながら、リズムに乗っての往復ビンタ。


 痛みが伴わなければ、反省できないのであれば、与えてあげましょうその痛み。もう、スーパーロボット魂をその魂底(こんてい)にまで刻み付ける様にしてやるさね。


 人間、見た目のイメージに9割持ってかれるらしいんで、それを覆すだけの痛みと恐怖を与えてあげないと行けない訳ですわ。人の恐怖ってのは根源足る痛み所以の物か、同じく根源から来る未知故の恐怖の二択な訳だ。


 良く分からん歌を口ずさみながら、無表情でひたすら頬を叩き続ける子供達ってぇのは、さぞかし理解不能な恐怖だろうさ。しかも、起きようとする度、その開始点を潰して起き上がれなくさせる犬達のオプション付き。さぞかし意味不明だろうさ。


 何でこんな奇妙な事をしているのかと言えば、変に圧倒的実力差を見せつけると、妙な方向に拗らせる事が多いんよね、経験的に。それらを回避しつつ恐怖も与えようとか、結構な難易度。それでも、もはや、近付く事すら“恐怖”に成る様に調整してビートを刻み込んでヤルぜぇ。


 二度と、この地の土を踏みたく無くなる様に、なぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ