あれよりは可能性があるらしい
今回はここまでしか進められませんでした。
遅くなった上に短くて申し訳ない。
俺がどうすれば良いのかと頭を悩ませていると、ラミアーとセフィが『痕跡が残っている』と言って来た。
痕跡ってのは何の事だ? いや、何かの跡だってのは分かってるんだが。それが、邪神の後ろ辺りにあると、二人は言ってる様だが、邪神が何かした跡ってぇ事か?
『【推測】!! マイマスター!! 恐らくですが、邪神が、この場に顕現した時に出来た、空間の歪の跡が有るのかと!!』
「出現……跡?」
あぁ、そう言う事か! 突然現れたとは言え、出現したって事には変わりない訳だ。つまりは、この場の空間を何らかの方法で捻じ曲げて、ここに顕現はしているってぇ事か!! そもそも邪神ってのは、別の次元時空に存在してるんだもんな!
そして、その、別次元から来た為に開けられた空間の痕跡が、ラミアー達には視えてるってぇ訳か!!
……いや、俺には見えんのだが。
『まだまだだねぇ』
グッ、だが、二人がそろって、この状況で言ってる事だ。本当なんだろう。痕跡があるってぇ事は、つまり塞がり切ってないってぇ事、だが……
「おいおい、今まで、邪神を引かせられた時に使ってたのは、どっちも、ここでは大きすぎる力なんだぞ?!」
だからこそ、使用できなかったんだが!?
「再現出来て無いよりマシぃ。軽薄短小を目指すのだぁ~」
『やってみるかちはありまっせぇ』
ここに来て、ぶっつけ本番で小型化しろってか!! いや、今までも大概そぶっつけ本番だったけどもさ!!
『【納得】確かに、“封印”の次点で何とか出来る可能性的に高いと思われます。マイマスター』
マジか!!




