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ある程度はしょうがない

 また、寝落ちて居ました。

 遅くなって申し訳ない。

 前々から思ってたんだが、この国、結構貴族の方の権力が強いのかもしれない。

 王族に権威が無いってぇ訳じゃぁ無いけど、結構、他の貴族連中の要望とか聞いてる感じじゃん? 国王陛下(セルヴィスおじさん)。ほら、軍務卿の時とかも、国王陛下が俺の力を周囲に見せつけるってぇ意味も有ったんだろうけど、それだって軍務卿から要望が無きゃ、やる必要のない事だろうし。


 ただ、これに関しては、現王の威光がってぇ意味じゃなく、今後の、特に現国王が退位した後の事まで考えて、家臣との関係を良くして置こうって感じだがね。


 『親しみ易い』と言う意味では家臣との関係が良好そうなのは良いのかも知れんが、逆にそれは威厳が足りないとも取れる。

 いや、国王陛下がってぇ事では無く、第一王子とか第二王子とか。


 多分、俺を王族側(みかた)に引き入れたのも【ドラゴンスレイヤー】と言うネームバリューと、実際問題としての戦闘力を見越しての事だと思うしな。

 ああ、だから頻繁に俺の事を王城まで呼んでるのか? 俺と親密で、俺が忠臣である的な事のアピールとして。

 『これだけの戦力が王家の手元にはありますよ?』的な。


 まぁ、今回はそれは置いておくとして、貴族子弟全体の知識レベルを底上げする為の、最低限の教育環境を整える為に、『王立学院』と言う物を設立しようって考えたらしいんよね。

 まぁ、次世代が脳筋と、浅慮……げふんげふん。えっと、優秀な次世代の家臣育成の為の教育機関を創りたいって事で。

 いや、それ自体は俺だって賛同するよ? 上手く行けば、ついこの次の世代だけじゃなく、その後の世代も教育環境って意味では底上げされる訳だし、国全体の知識知能レベルが上がれば、もしかすれば、文明レベルも上がるかも知れんし。


「本気で王立学院を作りたいのであれば、ある程度は強権を発動しないと達成できないと思いますよ?」

「やはりそうか」


 多分、爵位を考慮したとしても、結局は爵位が同じ貴族の中で序列が出来ちまうからな。おおよそ、貴族連中の中には派閥なんて物は有る筈だし、敵対してる派閥に入ってる相手には負けたくないとか思うだろう。

 何せ、『人間三人いれば派閥が出来る』なんて言葉も有る位だしなぁ。その上で、敵対派閥の関係者には負けたくは無いだろうさ、特に子弟本人よりも、その親とかがな。


 そんな環境下で、全ての貴族の意見なんざ聞いてたら、纏まる物も纏まらなくなる。むしろある程度のライバル心を煽る位の心算じゃないと。後は、その辺を上手く誘導したり出来れば良いんじゃないかな?


 もっとも、本来であれば勉強ってのは、競う様な事じゃ無いんだけんどもさ。ただ、人間ってどうしても競い合う生き物ですしおすし。

 社会性のある生き物って、どうしても序列を付ける方向に成るからなぁ。本能的に。


「そうなると、学院内では『身分は関係ない』とせねばならんか?」


 ……乙女ゲームかな?

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― 新着の感想 ―
[一言]  スタートを同じ所から始めさせて、定期的に飛び級認定試験みたいなのをやって知識があるなら飛び級、……って思ったりもしたけど根本的に頭の良し悪し(覚えるの苦手でも機転が利くタイプとか知識はある…
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