総評としては、まあまあ良かったんじゃね?
「次、は、やる!!」
「アン!!」
「ワン? ワオン!!」
今回、俺が一対一での戦いに赴いた事に対して、不満だったらしいイブとミカとバラキが、次の参加の表明をする。
いや、まぁ、有難いし、心強いんだけんどもさ。
取り敢えずミカとバラキをモフリ倒した後、イブも撫でておく。
とは言え、今回俺がわざわざ一人で相手をしたのは、アポリオンがそれを望んでいたからってぇ部分も大きし、それに応じなかった場合のリスクを考えたからなんよね。
既に街中まで入り込まれている以上、下手に暴れられたら、一般の人間への被害が半端ないと言うかさ。
そもそも、ファティマとオファニム、その上ケルブも一緒だったんで、実は4体1だったのでは? と言う話もあるから。
まぁ、その辺向こうは只の“装備品”扱いだと思ってたみたいだけんども、俺にとっては大切な家族ですから?
まぁ、その辺は置いておくとして、アポリオンを逃がしたってのは地味に痛い。今回の事で満足してくれて、今後かかわらないってんなら構わんのだけど、何らかの情報収集だったとすれば、今回俺と戦った事って、その為の事前準備の可能性が高いからなぁ。
特に戦闘能力を確認したってんなら、それを生かす為ってのは、確実にその後の戦闘を念頭に置いている筈で、それはまぁ、ファティマじゃないが『再戦の可能性が有る』ってぇ事だからな。
とは言え、逃げっちまったのはしょうがない。家の騎士団、兵士団は当然として、領地の冒険者ギルドと、一応、ルールールー経由で、国王陛下にも、『新たな魔族、潜伏して居るよ~』って事は情報共有はしとかななぁ。
ドン引きしそうだけど、しょうがない。人間形態の情報も伝えて、多分アンタッチャブルな存在に成るだろう。
普通の人ってか、結構鍛えてる人だったとしても、瞬殺どころの話じゃ無いし。
取り敢えず、出来る事はこの程度だな。気ぃ張り過ぎてもどうして見ようもないし、新たな魔族が来ないとも限らん。
その辺は気を付けつつも、やれる事はやって行こう。
さしあたっては、魔力装甲の魔力魔導鎧化の認識と制御に慣れんとな。折角新しい能力を得たんだから、それを十全に使える様にしないと。
後は、【プラーナビーム】の威力の低さを何とか。一応、束ねる事で威力は増せる事は分かっては居るけど、それでもアポリオンの装甲は抜け無かったからなぁ。
まぁ、大体同レベルの相手との戦いで、俺の方にも色々と課題が見えて来た。しばらくは、その辺の鍛錬をせんとな。
また、同レベルの相手が来ないとも限らんし。




