讃える事に意味が有るらしい
今日はここまでで力尽きました。
短くて申し訳ない。
「光の神の愛し子であり! その上、闘神の守護まで受けておられるトールきゅんを讃える以上に重要な教義など有りますでしょうか!? いえ! 無いでしょう!!」
何か力説された。ヘンリエッタ王女に。
『神聖オーサキ教会』、むしろ俺を崇める為の教会っぽい。
一番大切な教義が『トールきゅんを讃える』事で、それ以外は宗教っぽいオプションに過ぎないらしい。 一寸、頭痛が。
ってか、イブとファティマが『ディ・モールト(非常に)納得した!』って感じで頷いてるんだが……いやまぁ、この二人に関しちゃ、元々、ソレっぽい傾向が有ったけどさ!!
「てか、愛し子ってのは父王さんに聞いたんだろうけど、闘神の守護って何処ソース?」
「何やら、この街が謎の敵性存在から攻撃を受けた時に、闘神様が御光臨なさり守護して下さったと、ギルドの方が」
あぁ、そこから聞いたのね。まあ、アレに関しては目撃しない方が珍しい状況だったしなぁ。
てか、謎の敵性存在ね。
まぁ、魔族だとかフィニクスだとかって、態々公表してないからな。
俺達の身内連中には周知してるけど、知らない一般の人々から見ると、そんな感じなんな。
むしろ、謎の敵性存在なんて物に狙われたってぇ実績……実績? 実績でいいのか? まぁ、そんな感じのソレが有るにも関わらず、人の流入が多く成ってるって事なのは、闘神様に守護されてるってぇのもセットに成ってるからかね。
「成る程、で、トールきゅんって何さ」
「貴方の事では?」
「いや、そうじゃ無くて、『きゅん』の方」
「光の神様が『きゅん』は、最上位の尊称だと」
いや、『きゅん』は尊称には入りませんて。と言うか、やはり【神託】を受けたんね。てか、何か質問して答えを貰ったってな様な言い方をしてるけど、質疑応答可能なのかね? 【神託】ってのはさ。
「多分『きゅん』は尊称には入らないと思うがね。それと、まるで会話をしてる様な言い方してるけど、【神託】ってのはそんなに気軽にポンポン行われるモノなのか?」
「いえ、普通なら【神託】など、早々有る奇跡ではありませんが、どうやらこの辺りは神と繋がり易い様で、この地に来てから『ねぇねぇ! 聞いて聞いて!!』と、【神託】がくだされる事が多く、こちらの祈りにも答えてくださります。有り難い事です」
JKかな? いや、むしろオタ女か?
まぁ、それは置いておくとして……
うん? それはつまり、この辺りは、所謂パワースポットみたいなモノってぇ事なんかね?
もしかして、古代遺跡が多いのもその辺りが関係してるとか?
いや、よう分からんが。




