好き勝手やり過ぎなんだってばよ!
寝落ちして居ました。
遅くなって申し訳ない。
厳密に言えば、もっと細かい手順や理屈が有るらしいんだが、先ず前提として、様々な物質には魔力が浸透しやすい物としにくい物が有る。
で、その浸透しにくい物質で覆った、浸透しやすい物質……今回のソレで言えばなるべく透明度の高いクリスタルに、メッチャ凝縮された魔力を強引に注ぎ込んでやる事で、クリスタルへと魔力を浸透させて、魔力を充填させる事が出来る、のだそうで、その事を利用して、言わば魔力電池とでも言うべき代物を作ったらしい。
で、その逆に、その魔力電池に外部から破壊ギリギリの圧力を加え続けてやる事で、その内部の魔力を放出させてやる事が出来る様に、成るのだそうな。
この時にやはり外部を浸透しにくい物質で覆っておき、一部に浸透しやすい物質を使っておけば、そちらの方向に魔力を誘導する事が出来る、らしい。
今回やってる事と言えば、それを基本的なロジックとして、別な鉱石と魔法陣的な物を使う事によって魔力の性質を変化させ、それらを用いて物理的な干渉をさせている、のだと言う。
今回のマイクで言えば、【風】の魔法に変質させる魔法陣、まぁ、【回路】の様な物と、ソレを増幅させる【装置】の様な物をかませる事によって、『声』を魔力へと変換、増幅して、魔力波をその、浸透しやすい物質中を移動させてスピーカーの方へと送り、スピーカーの方では逆に【風】の魔法に変質させて、『声』ってか『音』へと戻した、って事らしい。
で、この一連の動作を行わせている間、魔力電池から、常に魔力をこのマイクとスピーカーの方に送り、循環させておく必要があり、その時に変換やら増幅やらさせたりする為に、魔力は消費してしまうのだそうな。
『【苦笑】酷く乱暴で大雑把な説明ですね』
まぁ、メッチャ大まかな概念を語ってるだけだしな。
取り敢えず、そんな感じで魔力をエネルギー源として動かしているって事らしい。
「いやいや、その為に大量の鉱石やら魔物の素材を試してみたわ」
「おおう、浸透させ易くする為の加工もなぁ」
「逆に全く浸透しない物質を探したりもしたな!」
「ホッホッホ! 魔力を抽出する時には何度爆発させたか分からんわい!」
「ちょ、ソレ、初耳なんだが!?」
え? 爆発とかしてたんかい!! いや、まぁ、実験、研究してるんだから、そう言う事も有るだろうけど、笑い事じゃねぇだろ? それ。
いや、見た感じ誰も重篤な怪我をしてる様子は見られないから、平気だったんだろうけど。
「いやいや、研究室を地下に隔離しておかなければ、大惨事だったな」
「おう、一号棟はソレで潰れっちまったからな」
「生き埋めに成った時は、流石にあせったわい」
全く平気じゃ無かった!! 生き埋めに成る程の爆発で無事ってどゆ事!? ってか、何? その地下研究室って。何時作った何処に作った!!
よし、ちょっと、俺の知らない研究室の事も含めて、皆で一度OHANASHIしようか? ドワーフさん達よぉ。




