大いに頭抱えんしゃい
色々諸々含めて国王陛下へは報告。ルーガルー翁曰く『どうするんじゃい? 国王様、頭抱えてなさったぞ!?』との事。うん。だろうね、気持ちは良く分かる。だが俺は謝らない!
俺の周囲に『これでもか!!』ってぇ位に関わって来るから麻痺してるけど、“魔族”なんて存在は、一生の内でも関わらない人間の方が多い様なレアな存在だ。
その上、伝え聞く話としては、関わればその国が滅ぶってぇ感じの物ばっかり。まぁ、『最悪』を具現化した様な存在な訳だしなぁ。
まぁ、それに関しちゃ色々と裏事情を知っちまうと、いや、そうでもないよなってのが理解できるんだけどね。
魔族の連中、所謂『人間体』とでも言うべき姿を持ってるし、その姿だった場合は、完全に人間社会に溶け込めるしなぁ。
こればっかしは国王陛下にも報告なんざしてないし出来ないけど、Sランクの冒険者、テモ・ハッパーボ氏、実はバフォメットってぇ魔族だし、何なら、コイツをSランク冒険者として認定した、傭兵国の冒険者ギルド、そのギルドマスターであるバルバドスも、魔族らしいからなぁ。
こう言った、表立って有名人ってぇ訳じゃ無い上に、悪い方向では言えば、俺が黒幕の魔族と呼んでいる、固有名不明の魔族なんかは、公都での犯罪組織の黒幕の1人だったり、皇国の騒動に関わってたり、獣人の王国のクーデターに関わってたりと、表に出ないだけで、結構な場所で暗躍してるっぽいし。
そう言う意味では、魔族だって分かってないだけで、結構、魔族って、人間社会に係わりを持ってる気がするんよね。
いや、何せ奴等の主食である【オド】は、人間なんかの“感情”をスパイスにして、“味”が変わるらしいからな。
別にその辺の動物からからも【オド】ってのは喰らえるらしいんだけど、人間のソレは、別格に美味いらしいんだわ。そう言う理由だったら、まぁ、何とかして人間の【オド】を喰らおうとするわな。理解は出来る。だが、納得はせん。
で、俺はと言えば、そんな魔族に狙われる立場な訳だな。その強さ故に。魔族ってのは、その存在故に、必ず上位者である【邪神】がその上に居る訳だ。
何せ、魔族へと至る為には、その行いや思考を【邪神】に認められ、その【加護】を得なければ成らない訳だからね。
そうやって、【邪神】からの【加護】を得る事で、半精神生命体である所の“魔族”へと変容する訳だ。
もっともコレ、別に各個人は、その【邪神】に気に入られようとか、そんな事を考えて、何かをしてる訳じゃ無く、【邪神】の方が、勝手に気に入って、見初めるみたいだけれども。
まぁ、【邪神】を信仰し、あえて【魔族】に成ろうとする【邪神信仰者】みたいな連中も居るっぽいけどね。
ああ、そうか、もしかして、フィニクスの為に動いていた奴の配下ぽい連中って、もしかして邪神信仰者ってぇ連中だったんかね?
まぁ、どうでも良いけど。
ただ、今後、同じ様に活動してたら、必ずぶっ潰すけどね。
このトール・オーサキ、容赦はせん!!




