表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
761/1157

地下牢へ

 短くて申し訳ない。


24/03/16 いくつか描写を追加しました。この加筆によるストーリーラインへの影響は有りません。

「くくく!! 良いザマだなっ! この犯罪者が!!」


 そんな事を言われながら、鉄格子の中へとin。とっ捕まってから、流れるかの様にナチュラルに放り込まれた訳なんだが、え? 何か罪を犯したってのは確定済みって感じだけんどもさ。弁解もさせて貰らえないって、どゆこと?

 勾留所ですらなく確定された罪人扱いって何って感じだが、疑わしきは罰しとけってぇ事だとしたら、まぁ、この世界的には犯罪者に人権なんてものは存在しないんだろうし、こんな扱いでも当たり前なんかね?

 だが、一応にも他国の貴族なんだし、せめて罪が確定してから、こういう扱いにしとかないと色々と拙いんじゃねぇのか?


 その辺は良く分からんのよね。俺がってか、家の領地だと、現行犯逮捕でもなけりゃ、捕縛してそのまま牢屋へって事なんざやらんからなぁ。罪が確定していなければ、証拠集めて確定してから判決。この辺領主(オレ)の裁量次第だから、冤罪無くす努力はするさね。家の情報収集チーム、優秀なんで。

 相手の嘘を見抜けるって強いよな、流石はコボルト。さすコボ!


 さてさて、押し込まれた牢屋は、鉄格子が有る以外の壁の三方向と天井と床とが石で作られた6畳ほどの広さ、部屋の端に陶器製のツボが有る以外は何もない。てか、あのツボはあれか? トイレ代わりのソレ。

 地下牢の有る場所の空気はやや肌寒く、牢屋の端には結構な砂埃が積もって居るけど、それ以外の床石には、それ程、埃が積もってるって事は無い。決して綺麗って訳でも無いが、そんだけ頻繁に人の出入りが有るってぇ事と言うか、それだけ良く使われてる証左と言う所なんだろうね。


 この地下牢に来るまでに見た感じだと、俺が放り込まれたのは、同じ様な造りの牢屋がいくつも連なってる場所の一角。つまりは俺の入れられた牢屋以外の牢も当然あって、そこには既に先住人が幾人も。

 誰も彼もが諦観を張り付けた瞳で、沈んだ様に部屋の中で蹲ってるか、無関心とばかりに横に成って居るか。

 たまに何かニヤニヤとこっちを見てる様な輩も居るけど、そんなのはかなり一部の人間だけだし、そんな奴らも監視の人間が一睨みして格子を手に持った棍棒でガシャン! と叩けば、視線を逸らして何もしてませんよアピールをしていた。

 俺が牢に入れられた時の態度から察するに、監視をしてる兵士? 騎士? まぁ、そう言った輩から、高圧的な態度で接せられるってのが、ここでは当たり前であるっぽい。

 俺も事有る毎に、人格否定含めた罵声を浴びせられたけど、前世の上司の方がネチネチと厭らしい感じだったんで、まだマシって感じ。

 陰湿さが足りんのよ陰湿さが。


 鉄格子は、まぁ、鋼鉄製っぽいけど、表面には、何か呪文っぽい物が刻まれてるな。これはあれか? 魔法封じ的な?

 まぁ、俺には関係ないんだけんども。


 俺、魔法使えませんからぁ!! 残念っ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ