表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
711/1157

彼女は行った

 『【再会】直ぐに戻って来るのデェス!!』と言う言葉を残して聖槍(ジャンヌ)は旅立って行った。

 本人(ジャンヌ)的にも、俺がランスと言うものを扱いきれていないってのは理解出来てたんで、まだ時期尚早かとも思っていたらしいんだが、それでも、流石にバージョンアップ後のファティマの姿を見て、色々と危機感を募らせたらしい。


 ……戦斧でメイドで棒術使いと馬上槍で魔法使いで魔術師って、完全に前衛と後衛で分かれてるってのに、何がそんなに危機感を煽られたのか。ちょっと分からないんだが、それでも本人的にも、なるべく早く帰る心算では居るらしい。


 いや、聖斧(ファティマ)が遅くなった理由が、俺がパワーアップを次々に行い過ぎて、その為のバージョンアップが追いつかなかったからと、そのバージョンアップを短期間に行い過ぎた為に、知識(ソフト)身体(ハード)()()が生じたんで、ソレの解消の為に、武者修行をせざるを得なかったってぇ事な訳だから、まぁ、ファティマよりかは早く帰って来れるだろう。多分。


 因みに、俺がパワーアップイベントをこなしてるってのは、【魂の絆】で繋がってる関係上、直ぐに分かってたらしい。

 いや、そう言えば、お互いの見たもの聞いたものとかも、映像付きで分かるんだったか。あれ? 俺は送って貰わんと分からないのに、ファティマ達の方は分かるんだ? ソレ。


『【説明】私達は、普段、そう言った物は制御して送らない様にしていますので』


 え? って、こたぁ、俺普段、そう言った思考を垂れ流しにしてるって事? うわぁこれは恥ずかしい。

 いや、ファティマ達に思考が駄々洩れだって事は、別に恥ずかしいとは思ってない。そう言った物を制御する手段が有るってのに、全くその事に考えが及んでなかったって事の方にだ。


 そう言えば、ファティマにしろジャンヌにしろ俺の方の思考は読んでるけど、彼女達自身は【念話】で話す以上の事はしてなかったな。

 つまりは、思考を駄々洩れにせず、必要な時に発してたってぇ事な訳だろ?

 にも拘らず、その時点でファティマ達が精神を制御してたってぇ事であり、その答えに単独で辿り着け無かったってのが、もうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ