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通常業務を行っています

 気にしてもしょうがない事は気にしない。一応、各所に連絡は回したし、後は本職に任せるしかないやね。情報戦の重要性は理解してるけど、ルーガルー翁とか程、ノウハウも無いからなぁ。まぁ、頭の片隅には置いておくがね。


 そんな事より、やらなきゃいけない事が溜まってるんだわ。優先順位を付けるとすれば、街の通常業務が最優先で。この生活の基本が固まってないと、他の事に手を出しても、足元がグラつきかねないからな。

 特に街の運営に関しては、それこそ街全体の問題でも有るんで、最も疎かに出来ない部分でもある。


 いつも遠出をして何ヶ月も領地を離れる時は、なるべく事務処理を進めて、業務が滞らなく成る様にしてから出ているんだが、今回の王都滞在は、ある意味不測の事態だったからなぁ。その分の皺寄せが、今来てるって感じ。つまりはだいたい国王陛下が悪い。


 基本、領主が王都に居る時に、領地での決済なんかをしなくちゃいけなくなった場合は、代理の人間を置いたりするもんなんだが、今、家には、代理人(ソレ)の出来る人間が居ない。

 武官ばっかり集まって、文官が居ない弊害がこんな所にもなぁ。

 一番こう言った事に適性が有るのはエクスシーアなんだが、アイツも商会の方をやってる関係上、代理人とかさせたら労働過多に成っちまうんよね。


 コボルト族の長であるグレッソチューンも適性はありそうなんだが、何か固辞されたんよね。


 『わたくし如きがトール様の代理人など、とてもとても』って、真っ青な顔で。いや、コボルト、そもそも真っ青じゃん。うっかりうっかり。

 でも、固辞されたのはマジで。到底務まらないからって事らしい。いや、まぁ、この街って俺の前世の知識とかぶっこんで運営してる関係上、この世界の住人だと理解の及ばない部分とか有るからなぁ。


 そう言う意味で言えば、俺の前世の文明レベル以上っぽいレベルの文明を築いていたっぽい、古代文明出身のエクスシーアは最適だったんだが……うん。惜しいよなぁ。


 そう言う意味ではファティマとかジャンヌも適任な気もするが、ファティマはまだ戻ってきてないし、ジャンヌも俺から離れるって事はしないっぽい。


 本人曰く『【嘆息】ボク、オーナーの武器なんデスよ?』との事。まぁ、この辺は聖武器達のアイデンティティにも関係してる部分だから、強要も出来ないし、聖武器達ってのは、政治的判断を()()()()()()()って命令(オーダー)がされてるんだそうな。


 まぁ、武器だしな。


 そうなると、俺が決算しなきゃいけないって事に成る訳だから、領地に居ない場合は、当然の如く、その辺りの業務が滞る訳だな。


 って、言っても、予算会議そのものは年度末とかに大凡(おおよそ)やってるから、突発的な予算組とかが多くなるんだけんども、その辺りでやらかすのって大体決まってるから。某マトスンとか某ヴィヴィアンとかとか。


 まぁ、彼奴らには紙ヒコーキとガマの油の説話とかやっといたから、問題はないな。


「トール、様、ヴィヴィ、アン、が……」


 あ、やっぱり、トロルに特攻仕掛けたのか。予想通り過ぎて言葉もないわ。べ、別に、戻って来るまでは下手な予算請求を出してこないから楽に成るなんて、考えて無いんだからね!


「確信犯ん~~」


 政治的思考は無いので確信犯じゃぁ無いよ? ラミアー。

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