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ギルドに行ったよ?

 家の街にある冒険者ギルドのギルド長は、公都でお世話になった受付のおっちゃん事、シュバイダーさんだ。

 ある程度、実績があって、人を纏めるのが上手い人って事で王都の方の冒険者ギルドにお願いしておいたら、彼が来てくれて訳だ。


 まぁ、シュバイダーさんがこっちに来た時にグラスの奴に『おま、オレの後釜にしようと思ってたのに、何で持ってくんだよ!』とブツクサ言われる程度には優秀な人らしい。知らんがな。文句はグランドマスターに言っとけよ。


 まぁ、それはそれとして、町中で噂話が集まるって言えば、冒険者ギルドだからね。それに、獣人の王国で、黒幕魔族が狙いを付けたのが冒険者だったし、念の為なぁ。まぁ、あれは、個人的な恨みに付け込んだってのが有るんだろうけどさ。


「不穏な噂とかは聞きませんねぇ。少なくともこの街の冒険者は、少なからずリスペクトが有ると思いますよ?」


 そもそも、この街の成り立ちが、俺と俺の家族が一から作ったって事も有るし、大森林内を開墾してるって事、それと冒険者に対する対応が良いって事も有って、あまり、冒険者からの不満は出ないそうだ。

 ただ、それでも【ドラゴンスレイヤー】って称号に対するやっかみみたいな物はあるらしい。


「そもそもが、領主さんがD級冒険者と言う事で、疑念を持つ輩と言うのは一定数いますから」

「……冒険者のランクって、絶対的な強さのお墨付きって訳じゃねぇんだがなぁ」


 そもそも、昇級試験って物が有る時点で、それを受けない奴は上がらん訳だしな。俺みたいに。

 確かに、ランクってのはギルドに対する貢献度の目安ではある。貢献度が高いって事は、すなわち、長く冒険者をやれているか、高難易度の依頼を達成してるって事でもあるからな。つまりはサバイバル能力に長けているって事で、魔物なんてモノが居るこの世界では、生き残れる=戦闘能力が高いってぇ事でもある訳だからな。


 なんで、強さを予想する為の指針には成るが、先に言った通り、昇級試験を受けなければランクが上がる事は無い。

 確かに、昇級試験ともなれば知力、経験、戦闘力、精神力が試されるものな訳だから、ランクが高いって事は単純に強いってぇ事でもあるんだが、逆に、試験を受けて昇級しないってぇ選択肢も有る訳だ。


 だからこそ、ギルドのランクってのは絶対的な強さを保証してくれるものって事ではないんよね。

 まぁ、高いランクの方が様々な恩恵を得られ易い訳だから、低いランクのままで居ようとする輩の方がマイノリティーなんだが。


「今の所、不自然に噂話が出てないなら良いや。もし何か、気になる事が有れば言って欲しいんだわ」

「分かりました、そう言った事が有れば、連絡いたします」


 成程? 特に目立った動きはしていないって事で良いのかね? まぁ、俺の気を逸らす為に、皇国に噂話を流したりする位だし、こっちも何らかのブラフって可能性も有るんだよなぁ。


 そうなると、表面化しない限りは、こっちには分からん可能性も高い。いやまあ、だとしても発覚した時点で潰すけどな!!

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