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おみまいするぜ

 少し考えが纏まらずこれ以上書き進められませんでした。

 短くて申し訳ない。

 ネフェル王女が目を覚ましたって事だったんで、皆で様子見がてらのお見舞いに行く。何か『締め落とすのはやり過ぎじゃないか?』ってぇ意見も有ったらしい。が、俺は性別で差別はしない男だ。手を抜かずにキッチり叩き潰すさね。


 そもそも、ネフェル王女さん、結構強かったし。“世界”でもトップクラスではあると思う。


「砂糖、漬、け?」

「いや、どっちかってぇとシロップ漬けだな」


 イブの問いに、俺はそう答えた。フルーツの盛り合わせとどっちにしようかと迷ったんだが、フルーツそのまま渡すより、シロップ漬けの方が賞味期限が長いだろうって事で。我ながら、何に対する配慮なんだろうね? これ。

 後、砂糖漬けも悪か無いんだが、この世界のアレ、砂糖の味しかしねぇんだもんよ。むしろ果物風味の砂糖だろ、アレ。


 彼女が運ばれた貴賓室着くと、その扉の前に立つ衛兵に一礼する。と、彼は直ぐにノックをして、俺達が来た事を中の人に伝えてくれる。

 ドアが開き、侍女さんと思しき女性が、俺達を部屋内へと招き入れてくれた。


 目を覚ましたネフェル王女は、天蓋の有るベッドの上で上半身を起こし、その状態でボーっとしている様子だ。


「大丈夫か? あれ」

「ん」

「そう、ですよね?」


 俺の言葉にイブとティネッツエちゃんが同意してくれる。その他の連中は『さぁ』って感じで首を傾げているがね。

 流石に一度締め落とされている訳だし、幾ら、脳に深刻なダメージを負わないようにしたって言っても、後遺症が出ないってぇ保証が有る訳じゃねぇからな。もしかしたらってぇ可能性は捨てきれねえんだよなぁ。

 そんな俺達の葛藤が伝わったのか、侍女さんが軽く笑みを浮かべながら口を開いた。


「いえ、あれは低血圧な為にボケッとしてるだけで、何時もの事です。お気に為さりませんよう」


 佐為ですか。侍女の人の言葉に、ホッと胸を撫で下ろすが、いや、ボケッとて……

 俺がどうすっかねぇとか思ってると、侍女の人が、やはり笑みを浮かべながら『構わないので、お声掛けを』と言うので、声を掛ける事にした。


「どうだ? 調子は」


 俺がそう声を掛けると、ビクリッと、身を震わせる。いや、絞め落としたんは俺だけんどもさ、一寸驚きすぎじゃね?

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