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曖昧さを回避しないスタイル行ってみる

「報告書には書いたと思いますが……」

「ほう?」


 一瞬、悩んだ上で、俺はそう切り出した。だって俺、本当にその辺りの記憶曖昧なんやもん。

 実際、目も耳も使えない状態だったし。まぁ、把握は出来てたんだがね。態々言う必要はない。


「俺の主観としては、強引に能力を使った後、気を失ってるって物なんで、後は、聞き取りをした結果、()()()()()()()()()()()()()って事くらいしか分からないのですよ」

「ほう? つまり、自分自身では()()()()()()し、どうやって闘神らしきものが出現したのか()()()()()、と」

「はい」


 うん、嘘じゃないしね、その辺。まぁ、後で、ジャンヌからスクショ貰ってるんだけんどもね。なんて言うかジム〇様ってか真っ赤なF-〇1ぽいなぁって感じだったけどヘッドはガ〇ダムタイプじゃなかったけど。

 あれか? 俺が【プラーナキャノン】脇下から通したかったとか思ってたからか!?


 でも、やったの亀裂殴っただけだけんどもさ。綺麗なワンツーでしたともさ。いや、見た目ロボがマニュピレーターで殴るて……ν〇ンダムも殴ってたけどさぁ。

 そして、あの時の恐らく中の人はセフィだよな、あれ。何か行動大雑把だったし。


『こしょうしたものは、たたけば、だいたいなおるんだよ~』


 普通、罅割れ叩いたらそのまま粉々に成るだろうが!! ……ってあれ? 何か声が聞こえた様な? てか、俺は誰に対してツッコミ入れたんだ?


 え~と? ああ、そうそう、まぁ、確定情報じゃなかったし、真実かどうかわからん事まで報告書には書かんかったけどもさ。


「なので、獣人の王国に出現したのが“闘神”であるかどうかは分からないのですよ」

「ふ~む、ただ、獣人の王と宰相殿は、()()()“闘神”であると確信している様子なのだがな」

「……あの国、力こそパワーですから」


 プロパガンダ的な事の可能性も微レ存。ほら、ショタ王なせいで、手っ取り早い求心力を欲してた訳だし、闘神って、すっごく分かり易い【力】の象徴な訳じゃん? そう考えると、可能性としては、ね。

 いや、宰相さんに関しては、元々俺の事を闘神の化身だとか分身だとか思ってるみたいだし、巨神化を見た後、確信に変わったみたいだから、プロパガンダと言うより、ただ真実を語ってるってぇ心算なのかも知れんのだけんども。


 ただ、俺自身はあの時どう成って居たのかって事を確かめる手段なんざ無いし、自分が決して“闘神”なんて物じゃないって事は分かってるから、肯定も出来んのよね。


 まぁ、一応、獣人の王国では『闘神説』は否定してきては居たんだが……獣人の王国の正式な感謝状に乗せちゃったの? 『闘神様降臨』。もう、何て言おうか、俺一人だけ異を唱えててもどうしようもないって状況に成ってるんじゃが!? これが政治力ってヤツか!!

 『政治力たったの5か、ゴミめ……』とか言われるんだろうな。ザコ兄貴に。


 いや、ここで『俺、闘神じゃないですよぉ』とかって取り繕う様な必要も無いんだけんども、俺自身が良く分かっても無い事を『はい、そうです』とも言えんのよね。まぁ、こう言う曖昧な物言いって、前世では嫌われるタイプの行動ではあったんだけど、こっちの世界では『ねぇ、分かるでしょう?』って感じの言い方の方が“貴族らしい”そうだからなぁ。奇怪な事だけど。


 別にそう言った意味合いで使った訳ではないんだけど、何となく貴族っぽい言い回しだし、そのまま通させて貰おう。うん。

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