敵の狙いに気が付いてみたが
ここまでしか思考が纏まらず短くなってしまいました。
申し訳ない。
6割と言う数字、多いか少ないかで言えば、勿論多い。魂の量=寿命だと考えれば、寿命の半分以上を持って行かれてるってぇ事だからな。
ただ、あくまで4割は残ってるってぇ事でもあるし、6割を【魔力】にして混ざる事で、疑似ゾンビに成るってのは、その【魔力】に仕込んだ命令を実行させる為の最低線の割合ってぇ事でしかない。
つまりは、それ以上も有りってぇ事でもある訳だ。
そもそも、元々のゾンビってのは、いったい、どの程度魂が残ってるモノなんだろうな? 1割か? それとも2割か?
恐らくは、残ってる割合が低ければ低いほど、元々のゾンビには近いだろうし、割合として、命令を付与した【魔力】の量は多くなるだろう。
命令の付与できる【魔力】の量が多ければ、すなわち、行わせられる行動は多くなるだろう。
そして、黒幕の魔族は、遠隔で【魔力譲渡】が使えるんだと思う。
で、なければ、魂が削り取られていたとしたって、一度にこれだけの人間を一気に疑似ゾンビには出来ないだろうさ。
おおよそ、薬の中には魔族の【魔力】も、ごく微量混入させてたんじゃなかろうか? その【魔力】をマーカーにして、自身の【魔力】を送り続けてたんじゃないかと思うんよ。多分。
いくら魔族ったって、ここまで一気にってのはあり得ない【魔力】量だしなぁ。おそらく、薬を摂取した人々に、毎日少しずづ与えてたんだろうさ。
そうして、必要な人員の量を確保できたと思ったからこそ、暴徒を発生させたってぇ所か。
ああ、成程、コレが、黒幕の魔族が必要な感情の【オド】だったってぇ事かね? 突然、隣人がゾンビと化し、暴徒へと変じる。当たり前の日常を今まで、何の変哲もないと思っていた普通の隣人が破る。
それは、どれ程の恐怖で、混乱と成るか。つまり、この【オド】が黒幕魔族の、ひいては、ソイツに【加護】を与えた邪神の好物だって事だな。




