廃棄ロスを無くす努力をしてる気がする
少し寝落ちして居ました。
遅くなって申し訳ないです。
「薬の使用がゾンビを作る為の前準備段階だったとして、その削り取られた分の魂ってのは、いったいどこに行くんだろうな?」
『【不解】消滅するのでは?』
魂から【魔力】をこそぎ落とす方法の試行錯誤の途中、俺はふと、そんな疑問を持った。
二人の聖武器との視界共有も慣れて来たのか、魂に歪に嵌まり込む【魔力】の様子が、だんだんと確り見える様になって来たんで、多少余裕が出てきたって事もあってか、余計な事を考えられる余地が出てきたんだわ。
この、【魔力】が混ざり込んだ魂ってのは、何と言うかマーブル模様の様な感じで【魔力】がこびり付いてる様に見えるんよね。
で、本来なら魂特融の輝きってかオーラってかが出ている場所が、【魔力】のせいで、くすんで輝きが薄く成ってるって感じか。
何度か試しているって事も有って、命令を【付与】した【魔力】によって、魂を介して対象を操れる様に成る為には、どの程度【魔力】が侵食して居なけりゃならんかは、大体分かった。
おおよそ、6割程度は侵食して居なけりゃ、その効果は発揮できないっぽいんよね。
人、一人の魂の6割分って言えば、結構な量に成る。
果たして、それだけの量の魂をただ、削っただけにするだろうか? って、思った訳だ。特に、用意周到過ぎる位に周到な黒幕の魔族が、だ。6割にも及ぶ魂を無駄にするものだろうか?
まぁ、俺が心配し過ぎってぇ可能性も高いんだがね。
ただ、魂ってのは、肉体を存在させる為のエネルギーな訳だ。それを考えるとなぁ?
『【思案】確かにエネルギーだと思えば、それをただ捨てるだけにするのは、もったいないと思うデス。けど、ボク達だって、魂をエネルギーとして活用する方法は見いだせないのデス』
「まぁ、そうなんだろうけどさ」
知識量としては、俺なんかよりよっぽど多い聖武器達が思いもつかない事を果たして出来るのか? ってぇのは確かなんだけんども、何っちゅうかねぇ、何かが、引っかかってるんよね。
ましてや、相手は魔族な訳だ。恐らく知識の収集量で言えば、聖武器達にも引けを取らないんじゃないか? とか思うと、どうしてもなぁ。
大体、聖武器達の知識って、量は有るけど、結構偏ってるし。
『【頭痛】むぅ、それに関しては否定できないデス。特に聖弓は、結構な恋愛脳なのデス』
『【不満】さらっと、ワタクシをディスらないでくださいまし!!』
……え? 聖弓って、そんな感じなの? いや、てか、ジャンヌ、おまいも結構偏ってるって自覚してくれ。
『【得意】ふふん! ボクは、そんな自分が結構好きなのデス!!』
だろうな。そんな感じがする。
それは兎も角、どうにも気に掛かるのも確かだけんども、これ以上の考証は、情報が足り無いんで、仮定をを重ねる事にしか成らんな。
まぁ、何かが有るかも知れないって事だけは頭の隅に止め置いて欲しいんよ。
『【了承】オッケーデス!』
『【承知】分かりましたわ』
さて、検証を再開しますか。




