そして実験を開始する
思考が纏まらず、ここまでしか書き進められませんでした。
短くて申し訳ありません。
靄の様に見えているのが【魔力】であるのなら、全身鎧の表面が、うっすらと淡く輝いている様に見えているのが魂の輝きと言う事なんだろうかね?
と言うか、何だろう。聖武器の目を借りてる所為だろうか? 拡張現実感が凄い。見えているのにソコには無い感じと言うか。
あれか? もしかして、魂ってのは、座標的に肉体と重なっているけど、本質は、ここには無いって感じなのか?
『【肯定】その認識で間違いはありません』
増々本当に、WEBじみて来てるな。あれだ、PCはここにあって、画面で情報は見られるけど、そもそもの情報自体は、別のサーバーで管理しているクラウド上に有るみたいな……
なんだろう、これ以上の思考実験重ねると、不遜以外の何物にも成らなくなりそうだ。
うん、止めよう。
そう言えば、聖弓もいつの間にか【念話】で話してるのか? こうやって、俺の思考にジャンヌ達からの返答が有るのが当たり前すぎて、ツッコミ忘れてたが。
『【否定】聖弓は【念話】なんて使えて無いデス。ボクが通訳してあげてるだけデス。そうしないと、話を繰り返さないといけなくなるんで、面倒なのデス。オーナー、そうやって優しい顔してると付け上がるんで、勘違いさせない方が良いのデス。勝手について来られたら厄介なのデス。餌代だってバカに成らないのデス』
ああ、そうなんだ。てか、野良猫の様な扱いだな聖弓。てか、その餌って俺の【プラーナ】なんだから、基本俺の手間しかないから、おまいらに負担なんざかからない上に、その【餌】おまいらも貰ってる側だかんな?
てか、成程。これが、ジャンヌと聖弓の見ている世界な訳か。人の見ている世界は、その人その人で、全く違う物だとは聞いた事が有るが、成程、コレを見れば、その言葉が本当だと言う事が分かるな。もっとも、ここまで違いが有るのは、この二人とだから、でもあるのだろうが。
「コレは、もう、疑似的に【魔力】が混じった状態なんだよな?」
『【肯定】イエス、デェス!!』
うん、まず初めに、混じってない状態を確認するべきだった。これ、どの位、異常が有るのか、全く分からん。
『【提案】なら、個体名【オファニム】を連れて来ると言うのはどうでしょう?』
ああ、確かにオファニムなら、比較対象として適当だな。




