癒しの時間
色々とあって、今回はここまでしか書き進められませんでした。
申し訳なく思います。
ストレスが有ると俺の所に来てスンスンし始める。王都から戻って来て、先ず真っ先に第二夫人が行ったのが、俺の執務室に駆け込んで来てからのこの行為。いや、コレは完全に俺に依存してるよなぁ。
これについては『どげんかせんといけん』とは思いはするんだが、実際問題として頼る事の出来る相手が俺くらいしか居ないからなぁ。活動の本拠地を公都からオーサキ領に移した時点でお察しって感じだが。
そんな風に思いながらも許容してる時点で、俺もかなり“甘い”ってぇ自覚はある。これ、マザコンって事に成るのかね?
でもまぁ、こやって執務してるのに邪魔に成ってない程度だし……
「ただ、それ傍から見てると完全に若い燕だよね」
うぐっ、何処でそんな言葉覚えたんよキャルさんや。
いや、この子は見た目以上に精神的には大人だってのは分かってるんだがよ、ただ、年齢的には、まだ10才だからなぁ……いや、成人する年齢の低いこの世界じゃ、10才でも充分な年齢なのかもしれんが。
いや、前世の俺だって、10才の頃だと橋下やら街道沿いの草むら何かでエロい本とか拾って読んでた記憶とか有るし、もしかしたらあんまり変わりなんざ無いのかもしれん。違うか、そうか、そうだよな。
いや、そんなどうでも良い事はどっかに捨てて置くとして、第二夫人がストレスを溜めてる原因は、社交界で、いつもの様に弟くんの噂話を聞いたから、らしいんだわ。ソースはジョアンナさん。
一年ほど前から、ジャンバルディー君、病気の療養って事で、自分の部屋に引き籠ってるらしいんだわ。
……これってアレだよな? 召喚ってか誘拐されかかったてか、実際された時の……
完全にトラウマに成ってるやん。
前々から思ってたんだが、教育担当の筈の第一夫人はどう言う心算なんかね?




