士気向上
体調不良の為、ここまでしか書き上げられませんでした。
申し訳ない。
未来予想図を聞いたスーリヤ達の動きは、目に見える様に変わった。
ある意味、半信半疑で、どちらかと言えば、俺に動かされてたってぇ感じだったのが、危機感が募ったのか、自分達で考えながら動く様に成ったからだ。
まぁ、自分達の国の事なんだし、こっちのほうが正しい姿なんだとは思うんだがね。
スーリヤ達は、自分達のコネクションで友好を保てる貴族達と連絡を取り合い、もしもの時に貴族同士が睨み合う事で、簡単には自利益だけを優先するってぇ事の出来なくなる状況を構築している最中だ。
『【嘆息】結局、あの獣人冒険者を止められなかった時点で、後手に回ってましたね』
うん。ヴォルフガングな。この世界が封建制度じみていて、貴族の権力が高いと言ったって、そこは人間。資本力の前に跪かなけりゃいけないシュチエーションってのは何ぼでもある。
例えば、大商人に借金してたりとかなあ?
ぶっちゃけ、その所為で頭を押さえつけられて居る貴族ってのも結構居る訳なんよ。そう言った立場の弱い貴族が、大商人の『お願い』を聞いてやる事で、ちょっとばっかし利息が減ったりだとかする訳なんよね。
もしくは薬剤ギルドからのポーションが入手し易くなったりとかなぁ?
つまりは、平民に頭の上がらない貴族のせいで、鎖国待ったなしってぇ状況な訳なんだわ。
そういう事で、以前に来れた時に対処が出来てなかった時点で、実は“詰み”だったって話なんだわ。
それゆえの対処法。
鎖国しちまった後、被害を最小限にする為の。
流石にこっちの貴族に伝手なんざ無いからなぁ。まぁ大人しく、スーリヤのお手並み拝見って事だ。




