アップデートは突然に
今日はここまでで力尽きました。
投稿時間超過及び、短くて申し訳ありません。
見渡しが良いせいもあって、地図制作が捗る捗る。でも一向に人工物が見当たらないんな。ファティマが東北の大陸だって言ってたし、家の国とは交流の無い場所だって言ってたんだから、少なくとも交流を行える対象が居る事は確定してるんだがなぁ。
『【弁解】人類圏ではあったはずです。人間種もドワーフ種もエルフ種も存在していました……800年前は』
良し、一寸こっち見て話をして貰おうかファティマさんや。
『【弁明】ボク達は宝物庫に入れられっぱなしだったデスし、聖斧も封印されてたデス!! 一応、個体名【ルーガルー】等から情報も仕入れているデスが、それも十分じゃないのデス。なので、ボク達がハッキリと確認している情報は、領地の古代遺跡から得られた記録からの物だけなのデス!!』
あぁ、うん。言われてみればそりゃそうだ。あまりの解説役っぷりに、勘違いしてたわ。ファティマにしろジャンヌにしろ、そもそもが人工知能ではあるから、計算速度は速いだろうが、そもそも情報なんて、随時アップデートをくり返してなきゃ最新情報になんざならんよな。その上で、その情報のプットオンは、外部に頼ってるってぇ状態だもんな。
交流の無い場所の情報なんざ、早々入るわきゃ無いわ。
うん。これに関しちゃ、俺が悪かった。
『【狼狽】い、いえ、マスターが謝られる様な事では!!』
つまり、この大陸では、1から情報を集めなきゃいけないって事か。ただ、少なくとも、北東大陸には交易とかできる相手が居るって事は確かなんだから。
そう考えると、今の俺は正しく“冒険”って事をしてるよなぁ。
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『【苦笑】マスター……』
「え? コレ俺のせい!?」
少しばかり呆然とする俺達の前に、寂れた遺跡らしきものがある。いやまぁ、建物自体が半ば地中に埋もれる様に成っていて、その全体像は見えんのだが、確かに人工物である様子が窺える。
確かにここに来る原因は俺かもしれんが、その先で古代遺跡に遭遇したのは決して俺のせいじゃ無いよな!?
うん。俺達一行は、“扉”から出た場所からさほど離れてないこの場所で、新たな遺跡を発見しました。




