グリフォンの風評
ちょっとここまでで力尽きてしまいました。
短くて申し訳ない。
『【確認】これはグリフォンと呼ばれる魔物で間違いはありません』
『【解説】でも、最近は個体数が減っていて、【幻獣】と言う扱いに成ってたと思ったデス』
あぁ、やっぱりグリフォンで良かったのかって、個体数が減ってるって不味いじゃん!! 大量に狩っちまってるんじゃけど!?
『【平気】どの道、害獣ですので』
「そうなの?」
個体数が減ってるって聞いて、前世の絶滅動物とか思い出して焦っちまったぜ。まぁ、害獣だってんなら……いや、だからって狩り尽くしちゃダメだろう。生態系的な意味でも。
『【流石】そこに気が付くとは流石オーナーデェス!!』
雑な褒め言葉を口にすんなや。いや、だったら、やっぱり大量に狩ったのは不味かったんじゃね?
特に逃げ出そうとしてた個体まで墜としたのは。やり過ぎ感アリアリな感じ何じゃが!?
それをやったウリは、『ボク、何か不味い事でもしたの? してないでしょ?』とばかりに胸張ってドヤ顔を晒していらっしゃるわ。
いや、襲ってきたのは向こうだし、変に手加減するってのも可笑しい訳だが、個体数が減ってるって聞くとなぁ。
俺、偽善者の自覚あるし、ただまぁ、誰にでも愛されるキャラを目指したりはせんが、自分が後ろ暗く感じる様な生き方はしたくないんよね。
『【平気】グリフォンは気性が激しく、ちょくちょく旅人や農村なんかを襲撃し、甚大な被害を出しています』
『【追従】それに、家畜や人を襲う割には小食で、ちょっと致命傷になる程度に啄んだ後は、それ以外をすべて捨ててしまうデス。とても迷惑な生き物デス』
あ、あ~、それは迷惑だな。言っちゃなんだが、つまりは襲いはしても、それ程食べる訳でもなく、徒に虐殺しまり、その上、食い散らかしもする、と。
『【説明】その上、無駄に頭が良い為、逃げ回られれば、捕まえる事すら困難なのデス』
成程? だからその為に、基本見かけたら討伐するのが、この世界の基本なんだそうな。
うん、ファティマが俺を止めなかったのは、逆に当たり前の事だったんだな。




