表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
451/1158

観光地ではないのだよ

「ホッホッホ!! その程度なのじゃ?」

「ぬぅ!! もう少し! もう少しだったのであるがぁ!!」

『あーむのちから、よわいよねぇ~』

「こういう時の魔法の言葉『スタッフ~!』」


 いや、どういう状況よ。多分、女子連中で一緒に遊んでるってのは分かるんじゃが。取り敢えず一緒に来たミカとバラキをモフっておく。

 エリスに皇女さんにセフィにラミアー。見事に王族&魔物だけの組み合わせて。どの辺りに仲良くなる素養があったんじゃろ?

 特にエリス。皇女さんに何か隔意めいた物持ってなかったか? 気のせいか? まぁ良いけど。


 うん。仕事もひと段落したんで、休憩がてら娯楽室に来たんよ。こっちに皇女さん達が来てるって言われたんでなぁ。


 『ねぇ、トールちゃん? お仕事が忙しいのは分かるけど、あんまりリーリン皇女殿下を放置してちゃだめよ? 仮にも貴男、ホスト役でもあるんだから』って第二夫人(ママン)に言われたからってだけじゃなく、領地に来てから即、聞き取りと監修で時間取らせた挙句、その後はほぼ缶詰で、修羅場ってたんで、相手にする事すら出来んかったからなぁ。

 まぁ、それもあって、流石に3日4日と皇女さん放置しとくのも悪かったなぁとか思ったんで、“何か”案内しようとか考えて、な。

 うん。ノープラン。だって、家の領、特に観光とかって考えて街作りした訳じゃない挙句、せいぜい見せられるのって街中くらいじゃん?


 一応古代遺跡(ダンジョン)とかあるけど、アレ全部回ったって訳じゃねぇし。いや、掌握はしてあるんだけんどもよ。ファティマが。

 まぁ、危険は無いだろうけど、“扉”とか完全に把握してる訳じゃないじゃん? 変にはぐれて、とんでもない所とか行かれてもさぁ。


 だって、皇女さん、未だに“神器”探し諦めてねぇんだもん。当たり前だけど。

 ちょいちょい抜け出そうとしては、家の警備連中に見つかってるからなぁ。コボルト連中、自前で【短波】使えるからな。ちょっと【隠形】使える程度じゃ、完全に隠れる事なんざ出来んのよ。


 そんな訳で、完全に信用するって訳にもいかんから、あんまデリケートな所にも案内出来んし、そうなると、軍事機密でもある砦の方なんざ案内できる訳もない。当然、家の訓練所もなぁ。あんなとこ連れてって、バフォメットになんざ見つかってみろ。あんにゃろ嬉々として皇女さんに危害加えかねんからな!

 何せ、彼女に何かあれば、皇国との間に大規模戦争とか起こりかねんのよ。確かに、家の騎士連中を鍛えてくれてはいるけど、いや、だからこそ、大規模戦争ウエルカムって可能性だってある。だってアイツの好物は『闘争心』と『向上心』なんだからな。

 その【オド】を大量摂取できる可能性があるってのに、躊躇うってぇ理由がない。アイツが“魔族”である限り信用しきるってのも出来無いんよ。


 それはさて置き、まぁ娯楽室で楽しんでるってんならまぁ良い……のか?


「てか、UFOキャッチャー!?」


 また、新たな遊具増やしたんか? マトスン&ドワーフズ!! 印刷の事もそうだが、どんだけ仕事してるんだよアイツ等!!


 てか、このUFOキャッチャーもゼンマイ動力なんじゃろか?

 全く、オーバーテクノロジーも良い所だってばよ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 女子会の描写で気付いたけど、トール君事ある毎に妹(犬)と嫁(犬)をモフってんなースケベかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ