表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
445/1158

「で、最近どうよ?」って、伯父さんが言うんだけどさ

「最近、皇女殿と仲が良いそうだな」


 お久しぶりの国王様(セルヴィスおじさん)との対面。仲が良いねぇ。まぁ、否定はできんが。


「まぁ、悪くはないと思います」

「ふむ、と言うか、話し方が畏まったようだが?」

「まぁ、礼節として……」


 そう言や、最初のほうが、ぶっきらぼうに話してたっけか。けんどもよ、あんま日頃からそう言う話し方してると、咄嗟に、そっちの話し方になりそうなんよな。

 一応、俺、家臣な訳だし、不味いだろう。色々と。


「あんまり甥っ子に距離を取られると、寂しいではないか」

「いや、甥っ子じゃねぇし!?」


 遠縁の親戚関係かもしれんが、甥っ子程近しくねぇよな!?

 あれか? 皇女さんとの距離が縮まってる様に見えるから、こっちもってか? いや、皇女さんとは縮まってる様には見えるだろうが、あれだよ? オタ友との距離感って感じなだけで、恋愛感情とか皆無なやつだよ?


 まぁおかげで、始祖皇帝ってか、竜王様についての情報とか色々聞けたけんどもよ。


「皇女様とは、民俗学的な見地から、大変有意義な時間を過ごさせて貰ってますよ」

「ふむ、飽く迄、学術的な観念から親しくしておると?」

「その通りで御座います。と言うか、そのへんの情報も上がってますよね?」


 上がってない訳無いんだわ。ルーガルー翁(あのじじい)的に。


「うむ、軽くではあるがな。そのへんの報告は貰えるのか?」

「と言っても、本当に始祖皇帝にまつわる皇国での逸話を聞いていただけですよ?」


 俺としては興味深い話では有ったけど、果たしてそれが他人に対しても興味深いかと言われれば、それはまた別って事もある。

 それこそヲタトークあるあるだろうさね。


 根強い初代ファンと、新元号からのファンの価値観が違うってのも、よく聞く話だったからなぁ。まぁ、前世の話だけど。


 取り敢えず皇女さんとのお話で色々と聞けた事を、なるべく客観的に話してゆく。実際、俺も国王様やルーガルー翁が、どの程度把握してるか何て事は分かってないからな。

 俺自身の推論なんかは、なるべく入れないようにしといた。


 で、俺の方の感想からすれば、恐らく初代皇帝ってのも、俺と同じ【プラーナ使い】だったっぽいって事だな。

 皇女さん曰く、竜王様ってのは『黒鎧を纏い、【赤気(オーラ)】を使いて無双する』って事だったらしいんだわ。

 それって、まんま俺のソレに当て嵌まっちまうじゃんね? それに確か【闘神】とやらも似た様な事が出来てたんだよな?


 それに珍しいとは言っても【プラーナ使い】ってのは、歴史的に見て未だかつて居なかったってぇ存在な訳じゃ無さそうだし、多分、この想像は当たってるだろうさね。


 ただ、竜王様ってのは普段は黒目黒髪のやや黄味がかった肌の偉丈夫で、戦の時に【赤気】を纏って、その身を赤く染め上げたってぇ話だから、俺みたいに普段から【身体能(フィジカルエ)力向上(ンハンスメント)】を発動していたってぇ事じゃないんだろうな。


 それに、皇女さんは『竜に認められて』始祖皇帝は、その力を手に入れた的な話をしていたから、そう言った力を譲渡できるような【竜種】が存在していたってぇ事でもある。


 そう考えると、一旦、皇国に行ってみるのも有りなんじゃねぇかなって、ちょっと思う訳だ。俺って人間の能力を詳しく知る為にもな。


 なんだかんだ使ってる能力ではあるが、俺自身、プラーナって物を完全に理解できてるとは言い難いんよね。


 能力を付与出来るって事なら、その能力についても詳しかろうさね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ