新年式に行くぜ
少し体調を崩し、書き進められませんでした。
申し訳ありません。
新年式に参加する為、王都に向かう。今回、第二夫人も同行してる。何か、俺が居ない間に、礼儀作法の家庭教師的立ち位置に成ってたっぽい。王様からの依頼で。
家のママン、元王族だし、そう言った作法も教えときなはれって事らしい。そもそも社交ダンスの家庭教師ではあったしね。しかし、宮廷での礼儀作法ね。あれか? 魔人族の国の女王に忖度し始めたか?
いや、国王様、そういうタイプじゃねぇな。
「何か、幼女が増えて居るのじゃ」
やっと口を開いたと思ったら、それ? 家の領主館来てから、何でかブスッとしてたけど。それが原因? 言い訳になるが、俺が望んで増やしてる訳じゃないんよ? まぁ、増えた後、許容してるってだけで問題だとか思ってるんかもしれんが、言っとくけど、まともに人間なのイブとティネッツエちゃんだけだからな?
魔人族の女王は、ブスッとしたまま、俺の事をジロリと睨む。
あー。何かね、隣国の王女今年もこっち来てるんよ。
「自国の人達は良いのか? 二年続けてこっち来てると、なんか言われねぇ?」
「むしろ国元の者達は応援してくれているのじゃ」
それはそれでどうよ?
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新年式自体は恙なく終わった。特に問題ないと言うか、もしかしたら貴族的言い回しで嫌味を言われたり嘲笑を受けたりしてたかも知れんが、まぁ気にしないし、気にならない。だって、そんな教え受けてないし。
ほんの数年前まで、市民としてすら最低ラインで生きて来てたやつが、唐突に貴族になったらこんな物だろうさね。
本来ならデビュッタントすらしてない子供が足をはこべる様な夜会じゃないんだけどさ。
「オーサキ伯ですね?」
エリスと踊り、一息ついてた俺に、執事の1人が声を掛けて来る。
「国王陛下がお呼びです」
……また厄介事かね?




