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さぁて、ネクストステージは?

『【驚愕】マスターは、どれだけバリエーションを増やせば気が済むのでしょうか?』

『【驚嘆】あれでまだ、最終段階では無い、だと! デスゥ!!』

「トール、様、凄、い!!」

「フンスッ!」

「とーるさま、びゅーんで、ぎゅるぎゅるで、びゅびゅーん!! でした!!!」

「ワンワン!!」

「アンッアオン!!」

「ワオンワオン!!」

「バフッ!」


 俺の空中アクロバットショーは、下から見ていた子達からは、おおむね好評な様だな。司祭さんとか、社に居た人達は、目が飛び出るかと思うほどに見開いてたけれども。


 それでも参拝客の人達も楽しんでたみたいだし、まぁ良いんじゃねぇかと思うんだが、どうだろね?


 分け御霊は何か途中からイヤに静かだと思ったら、目ぇ回してたわ。ブラックアウトかな? ってか、植物なのに気絶するんだな。


「では、竜樹様の事、よろしくお願いします」

「まぁ、飢えさせない程度には構うわ」


 気絶したままの分け御霊をガブリに括りつけて社を去る。司祭さんが、心配そうな表情で見て来るが、全て自業自得だ、気にするなと言っておく。


 まぁ、祭られてた訳だから、王族もかくやと言った感じで敬われてたんだろうからな。増長もするだろうさ。


 だが、そんな態度が俺にも通用すると思うなよ、と。

 まぁ、目を覚まして同じ様な舐めた態度だったら、もう一度OHANASHIからのSEKKYOUだがな。


「それはそれとして司祭さん」

「何がソレはそれとしてなのか、非常に気になる所ですが、何でしょう?」

「どっかこの近くの地域で見ておくべき所ってどっかある?」


 俺の質問に首を傾げる司祭さん。まぁ、基本的に旅とかしないだろうから心当たりが無くてもしょうがないんだが。


「う~ん。でしたらパルナシオの……」

「パルナシオのカリアステロ以外で」


 回避した筈の光教会の本拠地になんざ行かんよ。俺は。こっちが眉根を寄せたのを見て、司祭さんが『ああ……』と小さく頷いてから、ラミアーを見る。

 やっぱり、光教会の神子については知ってる訳ね。俺もここじゃ神子らしいが。ってか、【身体能(フィジカルエ)力向上(ンハンスメント)】切った状態だと、俺、向こうでも神子扱いか。


 何だろう、この全然嬉しくない特別感。


「……なら、ベルゴザビネなんかはどうでしょう?」


 うん。何処?


 ******


「ああ!!」


 帰りの渡し船に乗って、向こう岸まで湖を半分程を渡った時、俺は思わず声を上げてしまった。


「どう、した、の?」

「んう?」

「ふぇ!?」


 突然の大声に、(ミカ)達も反応し、俺の膝に顎を乗せていたバラキも、見上げる様に俺の顔を覗き込んだ。


『【質問】何か問題がありましたか? マスター』

『【仰天】オーナーが、そう言う声を上げるのって珍しいデス』


 皆が色々と反応しているが、俺は、ちょっとそれ所じゃなかったんだわ。だって、あの島では皆で『白玉』とか食べてたんだぜ!? それってつまり『もち米』が有るって事じゃん!! もち米が有るってんのなら、普通のごはんも有るって事じゃないのか? だとすると、丼物とかライス系が食えるって事じゃぁないのか? かつ丼、牛丼、天丼、麻婆丼、カレーライス、オムライス、ガパオライスにチャーハンまで!!


 岸に着いたら、有るかどうか聞いて見なけりゃいかんとですな!!

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