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罪と罰

少し時間が取れず、短くなってしまいました。

申しわけない。

「宿に滞在してた連中も、捕縛してきたぜ! アニキ!!」


 ゲーグレイッツァの報告に、『有り難う』と、ねぎらいの言葉をかける。何故だろう。コイツの背後にブンブンと振られている尻尾が見える。

 深夜も良い所だからな。眠気故の幻覚だろう。多分。


 さて、真夜中の捕物は、大した混乱もなく終息した訳だ。

 むしろ問題は捕まえた人間の方。領主の館に侵入し、あまつさえ刃を向けたわけだからな。申し開きもできない程の殺人未遂な訳だ。


 こう見えても俺、辺境伯で、建前上国防を担っている重要人物って事になる。他国から見たら。

 実際は自身で開墾したら不可侵にしといてあげるよってな契約の独立自治区みたいなもんなんだがね。

 それはそれとして、王子は兎も角、他の侵入者は、例えば貴族席だろうと俺の権限で処罰出来る訳なんよ。


 ただなぁ。確かに不法侵入の上、殺人未遂ではあるが、どんだけの刑にしたら良いんだか。実際、うちの方に被害らしい被害ってないんよな。

 強いて言えば警備の脆弱さが露呈した? とは言え、王子の方は対空戦力を充実させる位でしか対応できんし、従者の方はわざと穴作って招き入れたからだしなぁ。一網打尽にする為に。


 だからと言ってお咎めなしって訳位はいかないのが難しい所。

 このまま無罪放免にしちまうと、『オーサキさんって、殺されかかったのに罰しもしない玉無し男なんですって!』みたいな事を噂されるからなぁ。特にコイツ等の国、ゲルゼベーテは、こっちを見下してる感があるから、下手すりゃ『あ! 家の国が怖いから配下に便宜を図ったんだね? よ~し、こっちが怖くて手が出せないなら、もっと好き勝手やっちゃおっかな~』みたいに増長する可能性の方が高いし。

 そんな風に思われて、さらにちょっかい出されても業腹だからな。


 さて、本当にどうしたもんかね? 流石に死刑とかだとやりすぎって気がするし、やはり、無期懲役? ただ、それはそれで維持費がなぁ。


 うん、無期懲役で、強制労働辺りが良いかな?

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