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時にはホラー映画の様に

 「人の想像できる事は、必ず人が実現できる」ってのは科学技術の発展によって、今は想像の域を出ない事でも、現実として実現する事が出来るだろうって人間讃歌であって、決して、今この現状を言い表した事じゃ無いと思うんじゃが?


 シュチエーション自体は、多分色々なラノベなんかで使い古されてた物だろうし、そう言う意味では想像の域を出ていないんだとは思う。

 だがな、一言いいたい!! 『想像』と『妄想』は違うんじゃああああぁぁぁぁぁ!!


 遺跡(ダンジョン)のカプセルに入ってた美少女拾って、怪物に追いかけられてる俺!! ナウ!!


 ******


 遺跡の探索は最低でもスリーマンセル以上でが望ましい。なんで、特に急ぐ必要も無かったんで、全員で一塊での移動をする事になった。


 ファティマとジャンヌが居る時点でオートマッピング機能搭載ではあるんだが、コボルトズが居るんで、コンパスいらずと言うね。ある意味探索チート。

 遺跡の機能が止まってるんで、トラップについてはあまり気にしなくても良いって事も有って、サクサクと地図を埋めて行く。


 開けられる、普通の扉を開けるのは一先ず俺担当。魔力装甲&オファニムで、ダメージをあまり気にしなくても良いんで、男解除でも良いんだが、崩落何かが有った時に反応して止められるだけのポテンシャルが有るのもまた俺くらいなんで、順当っちゃ順当な人選。


 イブも開けている所なら【探査】で、場所の状況を把握できるし、【照明】の魔法で、視界の確保をしてくれる。まぁ、そっちはジャンヌと交代交代で。


 それで分かったのはこの遺跡が小規模の遺跡で、1フロアの大きさも2、3時間も有れば周り切れるであろう広さしかない事と、階層的にも10階程しかなかった事。

 “扉”らしき石像も幾つかあったが、まぁ、そっちはエネルギー源を復活させなけりゃ大して意味がない。


 問題は、このダンジョンを復活させるかどうかか?


 俺としては、一介探索済みになったし、この状態なら外部に影響を与える事も無いんで、とりあえず一旦グラス辺りに報告に行きたい所だな。


『【進言】ただ、そうだとしても、エネルギー源に関しては確認しておく事をお勧めします』


 どゆこと?


『【説明】この遺跡がどう言う経緯で機能を停止したのかは不明ですが、その時の状況次第では強制エネルギー取得が起きる可能性も有ります』


 ちょっと待て、強制とか何とかって、どっからよ。


『【苦渋】生体の場合もあるデス。特に魔法研究をしていた研究所何かでは、所属魔法使いが魔力を補充していた場合もあるデス』

『【補足】通常、強制補充に成った場合は、魔力供給元の生命が危険にさらされる程には吸収しないのですが、もし、何らかの理由でリミッターが解除されていたりした場合……』


 そう言う事か。なら、対処できるお前達が居る内に確認しておく方が良いって事だな。


「そうすると、お前達二人だけで確認しに行くのが良いって事か? それはちょっとなぁ」


 信頼はしてるし、平気だとは思うが、それでも心配しない訳じゃないんだよ。


「そうだよ、良く分からんけど、ダンジョンを動かす動力源ってのはまだ分かってないんだろう?」

「うむ、ゲーグレイッツァの言う通りだ。ならば、取り敢えずは全員で動く方が良いのでは?」


 その辺どうよ。


『【思案】遺跡の様式として魔法研究をしていた可能性が高いので、あまり全員での探索はお勧めできませんですが、可能性が高いと言うだけで、確実とも言えませんので……』

『【発言】要らないリスクを背負う必要はないデス。なので、ここはボク達だけで確認しに行くのがベストだと思うデス』

「……専門家の意見だしなぁここは、二人に任せるか」

「「オジキ(アニキ)がそう言うなら」」


 そう言う訳で、聖武器二人を遺跡に残して、俺達は掘った穴の補強に帰ったのだったが……


「遅いな」

「ん」


 すでの、二人を送り出して、丸々一日が過ぎたのだが、ファティマもジャンヌも帰って来なかったのだ。


「もう一度、遺跡まで戻りますか? オジキ」

「う~ん。それも手なんだが……」


 二人が戻って来ない所か、念話も繋がらん。だが、遺跡自体には特に変わった様子は見られないんだ。

 何と言うか、前世のホラー的には既に取り返しのつかない()()が起こってるシチュエーションなんだが……


 さて、どうするかね。

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