脳が理解を拒むって本当に有るよね
何度も何度も繰り返し、最適化させた行動。
魔力鎧は機動力を意識しての魔導鎧へ、【プラーナ】は生成、精製、圧縮、純化させ【プラーナオリジン】へ、それを循環、加速、増幅を繰り返し、膨大なエネルギーへと昇華させつつ魔力庫とでも呼べる意識下の空間へと押し込んで行く。そして恐らく、【闘神】の設計図なのであろう無意識領域にあるソレへと充填し、充填率が一定水準まで達した時、【闘神】は、俺の第二の肉体とでも言うべき状態で顕現し、受肉するんだろう。
俺の視界が一気に高くなり、赤色の燐光を纏わせながら、赤黒い、その巨体を現世に露わにした。
【闘神】、恐らくそう呼ばれるであろうその巨体は、しかし、確かな【プラーナ】を運用した技術の一つとして、ここに有る。
そう言う意味では、コレは、単なる技術上の結果でしかない訳だ。例えそれに使われる【プラーナ】が、極限と思われるまでに研磨された結果に手に入れられる、特殊な物と思われるものであったとしても、その上で人外と言われる程の【プラーナ】量を必要とするとしても、だ。
逆に言えば、そこまでの研鑽を積み重ねられる事が出来れば『誰にでも』習得できる技術でしかない。と、俺は思ってるんだが……
まぁ、対外的に見た場合に、これが出来ると思われる技術であるかどうかは、俺の意思や主義主張とは関係ない訳で……
結論から言えば、単純に【闘神化】しただけで全ては解決したっぽいな、フラッシュさん達を見下ろすと、五人が五人共に腰砕けに成って座り込んでるし、今なら俺の言った『おまいら実力不足だ』って話位なら納得してくれるだろう。いや、何か一人だけこっち見てる目が狂信者っぽいけど。
「な、何なのだこれは!!」
「オーサキ伯の背後のオーラから巨大な鎧が出現した!?」
「あ、ああ……」
「巨大鎧の胸に、オーサキ伯が吸い込まれて……」
「これが、神……」
【闘神化】時のプロセスって、そんな感じなんね。俺の主観だと、目ぇつむって、【プラーナ】活性化させて無意識領域にあるソレに充填してると、いつの間にか成ってるから分らんかったけど。
あれか、ガ〇ヤー方式なのか? アレも赤いロボだったっけか。いや、【闘神】はロボじゃない気もするが。しかもあっちは普通にコクピット有るし。そして操作は多分念力。
俺の方の気分としては、かなりウ〇トラマンかジ〇ンボーグA。もしくはア〇アンマッスルかラ〇ガー。
少なくとも敵対している万魔殿には、この状態の俺と対等に戦える奴が出て来るのが確定してるし、なんなら、同等なやつが出て来ないとは限らない。今まで戦場に出てきた連中だけでも、ここ迄とは言わんが、結構な強い奴が居たし。
俺の主観的に言えば、バフォメット本人とアイツが連れて来てた連中が敵側に居ないだけでも、結構な御の字なんよね。癖も強けりゃ、実力も有るやつが多いし。
何と言うかね、絶対パワーアップして戻って来そうなんだよなバフォメット。俺の【闘神化】を知って、『修行する』って言って居なく成ってるし。てか、アイツは今、何処に居るんだろうね。




