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考察が捗る

 遅くなり申し訳ない。

 まぁ、体調を崩してました。固形物が食べられない程度に。

 今は何故か胸と両手両足が筋肉痛ですが。

 取り敢えず、差し出されてるままってのも困るし、適当に返した所で意思疎通も出来ないので、再び差し出されてしまったら、もどうして見ようもないんよね。

 何とか穏便に自身の所に戻して貰えると良いんだが、さて、どうした物か……


 あ、これなら上手く行くか?


 ちょっと思い付いたんで実行してみる事に。取り敢えず角犬リーダーから仔角犬一旦受け取った後、そのまま彼の胸元へと押しやり、優しく手を取って再び抱かせてやる。


 その時に軽く【プラーナ】を角犬リーダーに流しつつ。

 一度に多量に【プラーナ】送ると、訓練時にぶっ倒れてる時に回復してやってる輩みたいにビクンビクンしちゃうから、少々の幸福感を感じさせる程度に留められる様にしながらなぁ。


 少なくとも“幸せ”って感情は、どんな生き物にも共通の良い感情だと思うんだわ。相対している、特に“幸せ”だと感じる相手に、悪い感情は持たんだろう。多分。


 角犬リーダーは多少困惑した様子で、我が子と俺の顔とを何度も視線を行き来させていたが、俺が【プラーナ】を少ぉし強めつつも微笑みながら頷くと、ようやっと両手でしっかりと仔角犬を抱きしめ、両膝をついて座り込んだ。


 良しっ(ベネ)! 非常に(ディ・モールト) 良しっ(ベネ)!!


 どうやら、ボディーランゲージは通用した様だ!!


 …………


 視線を感じてそちらを見ると、ホムンクルスがジッと俺を見て居たのだが、視線が合うか合わないかって所で、またしてもプルプルと震えながら視線を逸らした。

 もしかして、怖くて震えてるんじゃなくて、笑いを堪えてるんじゃ無いだろうな? コイツ。


 角犬もそうだが、ホムンクルスも大概思考が読めんわ。最初は融通の利かないロボット的な何かってぇ感じだったけど、どうやら独自思考が出来る様だし、けど、その上で“何を考えてるか”が、読めない。

 そもそも【プラーナ】を持ってない自体で【生命】と言って良いのか、俺には判断できんのよね。


 だって、【プラーナ】って、生命の根元だし。それを持たないって時点でねぇ。まぁ、()()()()()状態にもかかわらず動けている()()については若干の心当たりも有るんで、そう言った類の系列なのかなぁとか思わんでも無いんよ。


 この世界でも前例が有るヤツだし。


 ただ、時代背景的な部分を見ると、もしくは逆かぁ? ってな感じがしないでもない。人工で生物を作る研究の成れの果てがゾンビー的な何かかな? とかとか。

 バイオがハザードする映画みたいなあれそれと言うか。

 そう言えば、科学産謎生物直燃やしして出来た塵原産の雨のせいで、墓場から死体が蘇って。みたいな映画もあったな前世で。トラウマ級のグロホラーのヤツ。

 結構な社会現象にも成ってたと思ったけど、まぁ、ブームが去れば、知らん人間のが多くなるのが世の定めと言うかなんというか。


 うん、現実逃避はこれくらいにしておこうか。

 いや、何か、恐れられてる的な感じはなくなったんや。

 けど、今は、周りに居た角犬達、揃って俺に土下座スタイルで頭を下げてきているのよ。

 なんと言うか、難しいよね。異種族間コミュニケーション。

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